NHKで某猫番組が放映されていた時、『猫のせいでテレビが見れない』とTwitterで話題になったことをご存じですか?
『猫がテレビを真剣に見ていて画面が見えない』『番組がやっている最中猫がテレビから離れなかった』など、真剣に猫がテレビを見ていることを伝えるツイートが多く上がっていました。

某番組だけでなく、動物番組や天気予報、なぜかニュースまで、『猫が真剣にテレビを見ている』写真や話をSNSではよく目にします。
 
私たちの目にはフルカラーで滑らかに動いているように見えるテレビですが、猫から見るとどんな風に見えているのでしょうか?
猫が本当にテレビを見ているのか、猫の見ている『視界』をヒントに考察してみました。
 

◆猫の見えている視界

①視界

猫の視界は人間に比べると広いと言われています。
猫の視界は200度くらいまでは見えるようですが、人間は180度くらいと言われています。
狩りをするために猫には広い視界が必要だったのかもしれませんね。

しかし、猫の視力は人間よりもかなり弱いと言われています。
猫は約6メートル離れた物体までしか、はっきりとは見えていないのだそう。
それよりも遠いとぼやけて見え、何かがいること、何かあることくらいしか見えてはいないようです。
狩りをする際には目でしっかりと獲物をとらえていたわけではなく、匂いや音も使い狩りをしていたので、猫には視力はあまり必要ではなかったのかもしれませんね。
 

②色

猫は夜行性です。
そのため、実はあまり色をしっかりと認識していないと言われています。
特に猫は赤色を認識することができません。

そのため、猫の見える視界は赤みがない、『寒色』の世界を見ていると言われています。
猫は2色型色覚と言われており、青~紫の光と緑~黄色の光が見えているのだそう。
そのため、猫には赤色は認識することができず、赤やピンクなどは、猫にはもっと紫や青っぽく見えているようです。

ただ猫には赤色は見えないはずなのに『うちの猫、赤色やピンクが好きなんです』という飼い主さんは結構多くいます。
少し、不思議ですよね。
 

③動体視力

猫は人間よりもはるか動体視力が優れている動物です。
私たちにはずっと光って見える蛍光灯も猫には点いたり、消えたりして見えると言われているくらい、猫は動体視力に優れているのだそう。

逃げる獲物を捕まえるためにはすばやい動きを目で追えなくてはなりません。
猫からすると動体視力は視力よりも必要なものだったのでしょう。
 

◆猫からテレビはどう見えているの?


①視力は悪い
②赤色は見えない
動体視力がよい
という猫の見ている世界から考えると、猫がテレビを見ていたとしても私たち人間に見えている映像と、猫の見える映像は全く違うものに見えているのかもしれません。

猫は動体視力に優れているので、私たちがテレビを見ている時のように、映像が滑らかに動いているようには見えないと言われています。
テレビ放送は大体1秒間に30枚程度、映画は24枚程度の静止画が連続して写ることで、映像として滑らかに動いているように見えています。
テレビ放送を見ていてわかるかと思いますが、人間には1秒間30枚程度の静止画で滑らかな『映像』としてみることができるのです。
しかし、猫が人間が見ているような『映像』としてみるためには1秒間に40枚の『静止画』が必要だと言われています。
人間の見ているテレビ放送は猫には『かくかく』と不思議な動きをしているように見えているのだそう。

また、猫は色をはっきりとは認識していないので、人間が見ているよりもテレビの画面はさみしい色合いで見えているでしょう。
しかも視力も良くないため、近くでテレビを見ない限りは、テレビに何が写っているのかはっきりとはわからないようです。


猫はテレビを見ているの?
猫がテレビから離れた場所でテレビの方を向いているだけなら、『猫がテレビを見ている』とは言いがたいです。
おそらく猫はテレビの音に反応しただけでしょう。

しかし、猫がテレビの近くで食い入るようにテレビを見ているようなら、猫はテレビを見ている可能性があります。
私たちが見ている映像とは違い、かくかくと不思議な動きをする映像が気になって、じっと見ているのかもしれませんね。