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"はるかぜちゃん"こと女優の春名風花さん(19)が2月8日ツイッターで大学のAO(アドミッションオフィス)入試拡大に猛反対した。投稿は、立憲民主党の蓮舫副代表が7日、高校生が提案した「小学生からのポートフォリオ活用」「AO入試の拡大」を評価したのを受けて。一連の投稿は10日現在も続いている。

「未来を生きる若者のひとりとして、ポートフォリオとAO入試の拡大に反対します。学力以外で華やかなアピールポイントをたくさんつくることが出来るのは、主に富裕層の子供たちです。貧困家庭で放課後に家事を手伝っているような子供には、大人ウケするボランティアや社会参加をする余裕などありません。」

「どのような家庭に育っても、等しく平等であるべきではないでしょうか」


AO入試は、大学の入試方法の一つ。学力試験を行わず、高校在学時の成績や学外活動、面接などで合否を判定する選抜制度で、日本でも私大を中心に広く普及している。

春名さんの投稿には約5.2万件のいいねが付いている。反対する理由は複数あるが、特に懸念していたのは経済格差により合否の差が出ることだった。確かに裕福な家庭では、ボランティアなどの学外活動に時間やお金を使ったり、両親に送迎を頼めたりする。だが、そうでない家庭では、共働きしている両親の代わりに家事を手伝う必要が出てくるだろう。

春名さんは別の投稿で自らを、幼少期から多様な経験をしてきた「素晴らしいポートフォリオをつくる事が出来る側」としながらも、受験制度については「どのような家庭に育っても、等しく平等であるべきではないでしょうか」と提言している。

また、自身も不登校を経験していることから「小学生からのポートフォリオ」を用いた貨店方式に不公平を感じているよう。家庭内の虐待や貧困、学校でのいじめといった原因に理解を示しながら

「せめて同じ学力であれば、同じスタートラインに立たせてあげたいです」

と述べている。

リプ欄には「教育こそ社会階層が固定化しないような配慮が必要」という声も

また、春名さんは「とても残念なのは、この意見が大人ではなく、高校生たちの案であることです」ともコメント。当事者である子どもたちに対する不安も口にしている。

「蓮舫さんのイベントに参加するような高校生は、自分たちが『小学生から高校までの社会経験』を当たり前のように書ける、恵まれた環境にあることに全く気づいてない。だからこういう事を当たり前のように言ってしまえる」

さらに、こうしたポートフォリオを常態化することで、小学生のうちから「何かを頑張ったり、よいことをする=何か見返りがもらえる」っていう価値観を植え付けてしまい、結果的に「子供たちの、行動の全てが点数化されてしまう」と懸念した。

だが、春名さんは「AO入試」そのものに反対しているのではないという。「通常のペーパーテストで零れ落ちてしまうタイプの知能がある子もいるので、救済策としてAOは必要です」という。ただ、枠自体は現状のまま増やす必要はないという意見のようだ。

リプライ欄では「教育こそ社会階層が固定化しないような配慮が必要なのですが」「裕福な家庭で育った子は裕福に 貧困な家庭で育った子は貧困に これ以上そんな社会になって欲しくないです。」と賛成の声が多く寄せられた。

一方で「どんな制度になっても完全な公平は実現できない」「AO入試は完全廃止でよい」という意見も。春名さんの投稿が、ツイッター民の議論に火を着けるきっかけになったようだ。