広島県広島市のひろしま美術館3月22日(日)まで、マイティネット創立45周年記念「印象派のいろは展 ひろしま美術館コレクションでひもとく近代絵画」が開催されている。

【写真】アルフレッド・シスレー《サン=マメス》1885年、ひろしま美術館

モネ、ルノワール、ドガたちが創始した印象派は、日本のみならず世界中で愛され続けてきた。本展では、ひろしま美術館が誇るコレクションの中から印象派絵画の数々、および印象派を生む契機となった19世紀美術、印象派を受けて更に新しい時代へと突入したピカソなど、20世紀の巨匠の作品を厳選し一堂に展示。作品を通し改めて「印象派」とは何かについて、美術ビギナーにも分かるよう紹介していく。また、明治以降に西欧文明の流入によって新しく成立した日本画や日本洋画において、日本人の画家たちが西洋文化をどのように受容し、日本的絵画を構築していったのかも探る。

担当者は「『印象派』という言葉を理解するためには、時代背景や西洋の伝統など、知っておかなければならない知識が多くあります。今回の展覧会では、こうした情報をパネルで細かく、かつ分かりやすく紹介し、美術ビギナーの方にも印象派に親しみを持っていただきたいと思っています。また、日本の洋画や日本画など、普段あまり見ることのできないコレクションも一堂に展示していますので、お見逃しなく」と魅力を話す。

今まで印象派の作品を見たことがない人でも楽しめる同展、美術デビューにぜひ訪れて。(東京ウォーカー(全国版)・ウォーカープラス編集部)

フランチェスコ・クルラーディ《聖家族》16世紀末~17世紀前半、ひろしま美術館