2020年4月4日(土)よりテレビ朝日の深夜アニメ枠「NUMAnimation」で放送開始予定のTV アニメ「イエスタデイをうたって」より、リクオやハルら、メインキャラクター4人を取り巻くキャラを演じる追加キャストが発表されました。狭山杏子を坂本真綾さん、木ノ下を鈴木達央さん、柚原チカを喜多村英梨さんが演じます。さらに、メインキャラ4人の声が確認できるトレイラームービーも公開されました。
シリーズ構成は、藤原監督が自ら担当しています。原作の冬目景さんにアドバイスをもらいつつ原作のドラマを全12話に再構成し、脚本は藤原監督と同じく原作ファンである田中仁さんと2人で執筆したとのことです。
原作コミックの舞台設定"新宿にほど近い、私鉄沿線の小さな街"にちなみ、アニメは下北沢駅~松原駅の周辺を舞台として採用。時代設定に関しても原作連載時に準拠した2002年頃をベースに、固定電話・公衆電話によるやりとりや、アナログテレビ、カセットデッキといった小物など、細部にまでこだわりが散りばめられています。
主題歌は、4人組ロックバンド「ユアネス」の新曲に決定しました。本作の物語が群像劇であることにちなみに、さらに複数のアーティストが起用されているとのことです。
【ストーリー】
大学卒業後、定職には就かずにコンビニでアルバイトをしている"リクオ"。特に目標もないまま、将来に対する焦燥感を抱えながら生きるリクオの前に、ある日、カラスを連れたミステリアスな少女――"ハル"が現れる。彼女の破天荒な振る舞いに戸惑う中、リクオはかつて憧れていた同級生"榀子"が東京に戻ってきたことを知る。
【藤原佳幸監督のコメント】
化学変化のような掛け合いをしつつ、話している方にも話しながら心境の変化がある、と言った微妙な緊張感がこのタイトルには求められているのだろうと思っています。人間関係の距離感とか、緊張感を丁寧に追いかけていくタイトルなので、一つのシチュエーションに追い込むためには段取りを踏まないといけない。人とどうなりたいのか、そういう時に、自分は何にストレスを感じるのかを丁寧に抽出していった結果、今回のような構成になりました。リクオ達にとっての希望とか悩みといった現実、果たしてそれは悪いことなのか。幸せってなんなのだろうかっていうところが今の世代にも通じるテーマだと思っていますので、そのあたりを楽しんでもらえたらなと。
【脚本・田中仁さんのコメント】
この作品で描かれている日本っていうのは若者にとってちょっとずつ苦しくなっていく時代で、それは今でも続いていて。リクオのように就職できないだとか、色々な漠然とした思いを抱えながら大人になった人も多いし、その時代を知らない人たちにも何かを感じ取ってもらえたらなと。時代感を感じてもらえたらな、と思います。
【主題歌歌唱・ユアネスのコメント】
沢山の方の協力のもと僕らの音楽人生において初めてのアニメ主題歌を担当する事ができました。沢山のアニメを見て育ってきたので、アニメ主題歌を担当できるというのは本当にただただ嬉しかったです。素敵な作品で、主人公たちのその時その時の複雑な心情や、人間らしさにズブリズブリと沈みこんでいき、流れるように制作する事ができました。「イエスタデイをうたって」と言う作品の魅力を音楽としても伝えていけたらと思い、原作一つ一つの言葉、セリフ、表情を自分なりに受け止め、感じ取り、楽曲にさせていただきましたのでエンディングまで楽しんでいただければ幸いです。(ユアネス 古閑翔平)(WebNewtype)
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