2年前の春、初めて「引越し難民」が話題になり、昨年春はますます社会問題化した。「働き方改革」を理由として、引越業者が従来より受注数を抑えている影響もあるが、事前に対策を考え、予算に余裕をもって先回りして動けば、難民化は回避できる。

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 引越し業者の繁忙期の3月中旬~下旬に転居せざるを得ない場合に、「引越し難民」となる可能性が高いタイプを挙げる。

・決断が遅い/一人で決断できない

・電話問い合わせができない

・スマートフォン(スマホ)やPCが使いこなせない(文字入力や検索が苦手)

・「お金で時間を買う」という発想がない

フリマアプリや新しいタイプのシェアリングサービスを否定している

 当てはまる数が多いほど、転居関連の手続きに支障が生じ、五つ全て該当すると「引っ越し難民」の可能性が高くなる。3月は繁忙期のため、自分一人で決断できず、何でも友人や家族に相談したいと言い出すと、コスパの高い物件・割安な商品はどんどん先約が入っていく。初めて一人暮らしを始める新社会人や大学生は、素直に両親に手伝って欲しいとヘルプを出そう。


●還元キャンペーン実施中の今春は絶好の独立のチャンス



 これらに当てはまらない、自分一人で決断できる人に向け、記者の経験に基づく、引っ越し代節約法を挙げよう。

1. 賃貸物件の契約にあたって、事前にインターネット検索で駅や物件を絞り込み、街の様子を事前に何度か下見したうえで、仲介会社に内覧を申し込み、原則、内覧当日に即決する

2. 引っ越し費用は複数の業者から見積もりを取る。本命は一番最後に

3. 契約する火災保険を選べる場合、内容・保険料を十分に比較する

4. こだわりの低い家電は1店舗でまとめ買いする。好みのものだけ、一つずつ順に検討して決めていく。店舗・ECとも、取り置き可能かどうか問い合わせ、可能な場合は早めに購入し、搬入日を指定する

5. 支払いは現金を極力避け、スマホ決済サービス、クレジットカードの新規入会キャンペーンなどの還元キャンペーンを最大限に活用する

6. 抜本的に引っ越し費用を削減したい場合、転居時期をずらす。その間、一時的にホテルや民泊などの利用を検討する

 冷蔵庫や洗濯機など、新生活に欠かせない家電は、実際に使って気に入らなければ後で買い直せばいいので、お得なセット買い・まとめ買いで購入にかかる労力を削減しよう。初期費用削減のため、洗濯機を買わずにコインランドリーを利用する、自転車電動アシスト自転車を買わずにシェアサイクルを利用する、若干狭い部屋を選んで代わりに宅配トランクルームを利用するなど、「買う」以外の方法も選択肢に入れたい。

 ちなみに、3月31日まで「100億円相当あげちゃうキャンペーン」を実施しているYahoo!ショッピング上位互換の新しいECモールPayPayモール」でPayPay残高で購入すれば、TポイントPayPay残高(PayPayボーナスライト)で、最大20%還元される。また、「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」を実施している「au PAY」が使える家電量販店で、ステージ1・2の還元実施日にau PAYで15万円分購入すると最大3万円相当がポイントで戻ってくる。

 利用状況によっては、SPU(スーパーポイントアッププログラム)でポイント最大16倍となる「楽天市場」でも同程度の実質負担で購入可能。ほかにも、探せばお得なキャンペーン・セールが今なら目白押しだ。

 年度末と重なる3月末は、引っ越し代は通常より割高でも、新生活に必要な家電が安く手に入る時期。しかも今春は、例年にも増してポイント還元/キャッシュバックキャンペーン競争が激しく、初期コストを抑えて、憧れの一人暮らしを始める絶好のチャンスだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
還元キャンペーン実施中の今春は絶好の独立のチャンス