「家庭の味」と聞かれて思い浮かべるもののひとつにカレーがある。外で食べるカレーももちろん美味しいが、結局は家のカレーが一番、という人も多いだろう。ルーを使えば誰でも作れるので、失敗することの少ない料理といえるが、「教えて!goo」「昨日主人に『あなたの作るカレーはまずいから食わないんや!』と言われました」という投稿を発見。夫婦に生じた亀裂に対して、たくさんの意見が寄せられた。

■妻と夫の味覚が違うのかも

「主人が言うには、『きちんとカレールーに書いてある水と材料の分量で作れば間違いないのに、それをしないからまずいんだ!』とのこと。ここ一年くらいはきちんと量っていますが、カレーってそういうものですか?忙しいのに、面倒くさくて仕方ありません。主人からみると、私のそういう雑なところが嫌になるそうです」と質問者。

これに対して、「私も男なんですが、こんな男は嫌いです。なにを持って作ってもらった食事にケチをつけるのかわかりません」(ごうさまさん)と質問者に寄り添う声がある一方、「質問者様は嫌々ながら料理してるんでしょうね!それが旦那様から見ると美味しく無い原因かと思います」(夕焼けジローさん)との否定的意見も。また、プロの料理人からは、こんな意見があった。

「味覚なんていうのは十人十色です。体調が悪ければ普段美味しいと思っている物も美味しくはありませんし、腹がたっていれば食べた時に美味しくもないし、環境で左右されますし」(れん。。さん)

友人・知人の家族を招いてカレーを振る舞ったところ、質問者のカレーはおかわりされるほど好評だったとか。単に夫と味覚が合わないということもありそうだ。

「対策としては、(1)ご主人に一度作ってもらうか、義母に教わりに行く。舌で覚えましょう。(2)好みのカレーになるまで、ルーを替えたり、2人で外に食べに行ったりして追求してみる。(3)カレーはしばらく作らない」(いなごろうさん

質問者は、これまでにさまざまな調理法を試してきたと語っている。「カレーの味」を解決するだけなら対策はいくらでもあるが、問題はもっと根深いところにありそうだ。

■問題は「カレーの作り方」にあらず!まずいのは味ではなく夫婦関係?

「調理の過程はどうでも「(夫婦の関係が)まずい」、これが全て。」(moflさん)

「まぁ、問題はカレーの作り方じゃないよね。あなたが適当に作るとまずくなるメシマズさんなのか、旦那があなたに不満があって何かしらイチャモンつけたいだけなのか。そこをはっきりさせて問題を解決した方がいいんじゃないですか?」(hokkai_1010さん)

質問者夫婦は結婚して10年。夫がカレーに対して異様なこだわりを持っているという見方もできるが、やはり日頃の不満が積もりに積もり、カレーの一件で爆発したと考えるほうが自然だろう。特に「そういう雑なところが嫌」という夫の発言にも表れている通り、几帳面な人は大雑把な人のことが目に余るものだ。

上記の意見に対し、質問者も「夫婦関係は冷えきっています。ラインも会話もお互いに敬語ですしね」と認めている。以前、夫がインドスパイスを使って作ったカレーは口に合わなかったそうだが、作ってくれたことが嬉しかったので「本格的なカレー美味しいね!」と答えたという。また、カレーの件以外で理不尽なことを言われても、言い返すことはなかったようだ。

本当に思ったことは胸に秘め、小さな綻びを放っておくと、やがて大きな溝が生まれる。「夫婦のすれ違い」を示す、わかりやすい例を見たような気がする。

(酒井理恵)

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

「主人にカレーがまずいと言われました」試行錯誤する妻に、世間の声は?