過去2年でJ3とJ2の得点王に輝いたなか、J1初プレーでも2ゴールとしっかり結果を残す

 浦和レッズに今季から加入したFWレオナルドは、公式戦デビューとなった16日のルヴァンカップ・グループステージ第1節・ベガルタ仙台戦でいきなり2ゴールの活躍。チームを5-2の勝利に導く幸先の良いスタートを切った。

 レオナルドは一昨年にJ3ガイナーレ鳥取に加入すると得点王を獲得。昨季はJ2アルビレックス新潟に移籍して得点王と、2年連続でカテゴリーを上げながらゴールを量産してきた。そしてJ1での初プレーとなった仙台戦で、いきなり得点力を見せつけた。

 まずは前半9分、DF橋岡大樹から右サイドのMF関根貴大に縦パスが通ると、関根がドリブルで持ち運ぶ場面でレオナルドは駆け引きを見せる。一度ゴール方向へスプリントする構えを見せ、最終ラインが関根のドリブルに合わせて下がるところにマイナスの位置でストップしてマークを外した。そこに横パスが届くと、右足ダイレクトブロックに来る相手DFの間を通す正確なシュートを突き刺し、先制点をもたらした。

 さらに前半35分には関根からMF汰木康也へのサイドチェンジが通り、汰木からオーバーラップしたDF山中亮輔にパスが通ると、今度は最終ラインとGKの間に猛ダッシュ。山中のラストパスを相手の前に入り込んでゴールした。同じサイドからのボールでも、状況に応じた得点パターンを持つことを証明している。

「このようなデビューが飾れて、良いシーズンを送れる自信がついた。開幕戦で点を取ることで、シーズンへの自信が深まる。最もサポーターの多いクラブなのはずっと聞いてきているので、その熱を多く感じられるようにしたい」

 紅白戦などで対峙する機会もあるDF鈴木大輔は、「ポジショニングの良さがあるし、いろいろと考えているタイプではあると思う。ただ、なんでだか分からないけど点をたくさん取るというのがスタイルだと思う」と、レオナルドについて話していた。

 片鱗を見せたレオナルドは、今季の浦和においてゴールを量産しそうな気配を漂わせている。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

デビュー戦で2ゴールの活躍をした浦和レッズFWレオナルド【写真:轡田哲朗】