中国メディア・東方網は14日、日本を代表する暖房器具であるこたつよりももっと原始的でありながら、高い機能性を持つ暖房として囲炉裏を紹介する記事を掲載した。

 記事は、寒い冬の季節は中国北部の大部分で集中暖房が採用され、団地の各戸に配されたパイプの中を熱湯が通過することで住民が暖を取ると紹介。その他の地域ではエアコンや地熱暖房が用いられるとする一方、日本では独特の暖房器具であるこたつがお馴染みであると伝えた。

 そのうえで、日本には他にも原始的ながらも現在においても利用されている暖房方式があるとし、床の一部を四角くくりぬいて作る囲炉裏に言及。部屋の中で直接火を扱うものの危険性は決して高くないうえ、多くのメリットが存在するとしている。

 まず、エアコンを長時間利用すると部屋の湿度が下がり、皮膚が乾燥して健康に影響が出る場合もあるのに対し、囲炉裏は炭火の上にやかんを乗せることでお湯が沸かせ、その湯気で部屋の湿度が適度に保たれると解説。しかも、炭火は煙が出ないという点でも体に悪影響を及ぼさないと伝えた。

 さらにやかんで沸かしたお湯はお茶をいれるのにも使えるほか、囲炉裏を囲む枠の部分を台として利用することができ、この部分に料理を並べ、火を囲みながら食事をすることも可能であり非常に便利だと紹介した。

 炭火を使った暖房は、エアコンなどでは感じることのできない体の芯から温まる感覚を得ることができる。比較的広いスペースを必要とし、火や熱湯などの取り扱い注意が必要であるために現代の生活ではなかなか利用することはできないが、古民家を利用した施設などではその温かみを体験することができる。今シーズンは難しそうだが、囲炉裏には文化的な体験を求めるようになった中国人観光客も興味を持つことだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

こたつも「神」だが・・・日本にはもっと原始的で便利な暖房設備があった!=中国メディア