セリエA第24節が16日に行われ、ラツィオインテルが対戦した。

 9分、ラツィオセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチがエリア外から強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくもクロスバーに阻まれる。一方のインテルは、18分に素早い攻撃から決定機を迎える。マルセロ・ブロゾヴィッチが自陣からファイナルサードまで運ぶと、左へ流れたロメル・ルカクにラストパス。しかし、ルカクのフィニッシュは相手GKに正面で防がれた。

 試合の均衡が破れたのは44分、アウェイのインテルが先制する。自陣からボールを運んだアシュリーヤングが右サイドへ展開すると、パスを受けたアントニオ・カンドレーヴァはエリア外から強烈なシュート。これは惜しくも相手GKに弾かれたが、ヤングがこぼれ球に素早く反応すると、ダイレクトボレーで押し込んでネットを揺らした。同選手にとっては、今冬のインテル加入後初得点となった。

 前半を1点のビハインドで終えたラツィオは、後半の早い時間に追いつくことに成功する。エリア内でチーロ・インモービレが元同僚のステファン・デ・フライに倒されPKを獲得すると、自らキッカーを担当。強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。同選手にとってはリーグ戦3試合ぶりのゴールで、今季26得点目となった。

 すると69分、ラツィオがコーナーキックの流れから逆転に成功する。右サイドのコーナーキックを胸でトラップしたアダム・マルシッチボレーシュートは相手DFにブロックされたが、こぼれ球をセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチが回収。密集の中で冷静なボールコントロールを披露すると、最後はゴール左下へ正確なシュートを流し込んだ。

 ラツィオは85分にリードを広げるチャンスを迎える。ルイス・アルベルトの縦パスから、インモービレはファーストタッチで相手DF2人を剥がしてフィニッシュまで持ち込む。しかし、タイミングよく飛び出してきた相手GKダニエレ・パデッリの好守に遭い、追加点とはならなかった。

 試合はこのまま終了。ラツィオは2連勝で勝ち点を「56」に伸ばし、3位から2位に浮上した。一方、インテルは第7節ユヴェントス戦以来となるリーグ戦での黒星を喫し、勝ち点「54」で首位から3位に後退した。なお、今節勝利したユヴェントスが、勝ち点「57」で首位に立っている。

 次戦、ラツィオは23日にセリエA第25節で、ジェノアとアウェイで対戦。一方のインテルは、20日にヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグで、ルドゴレツ(ブルガリア)とアウェイで対戦する。

【スコア】
ラツィオ 2-1 インテル

【得点者】
0-1 44分 アシュリーヤングインテル
1-1 50分 チーロ・インモービレ(ラツィオ
2-1 69分 セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチ(ラツィオ

スターティングメンバー
ラツィオ(3-5-2)
ストラコシャ;L・フェリペ、アチェルビ、ラドゥ;マルシッチ、ミリンコヴィッチ・サヴィッチ、L・レイヴァ(80分 カタルディ)、L・アルベルトジョニー(63分 ラッツァーリ)、カイセド(63分 J・コレア)、インモービレ

インテル(3-5-2)
パデッリ;ゴディン(86分 A・サンチェス)、デ・フライ、シュクリニアル;カンドレーヴァ(76分 モーゼス)、ベシーノ、ブロゾヴィッチ(77分 エリクセン)、バレッラ、ヤング;L・マルティネス、R・ルカク

インテル戦で今季26得点目を挙げたインモービレ [写真]=Getty Images