トッテナムを率いるジョゼ・モウリーニョ監督は、劇的勝利となったアストン・ビラ戦で見せたチームのメンタリティを称賛している。イギリスフットボールロンドン』が指揮官の会見コメントを伝えた。

トッテナムは16日、敵地ビラ・パークで行われたアストン・ビラ戦を3-2の逆転勝利で飾った。

ウィンターブレーク前に行われた前節のマンチェスター・シティ戦で会心の勝利を手にしたトッテナムは、得意とする昇格組相手のアウェイゲームで今季初の3連勝を狙った。

試合は開始早々にDFトビー・アルデルヴァイレルトのオウンゴールで先制を許すが、前半半ばのセットプレーの場面でそのアルデルヴァイレルトが名誉挽回の豪快なボレーシュートで同点ゴールを記録。さらに、前半終了間際にはFWステーフェン・ベルフワインが倒されて得たPKの流れからFWソン・フンミンが逆転ゴールを奪った。

しかし、後半立ち上がりに今度は相手のセットプレーから同点ゴールを許すと、以降は攻勢を仕掛けながらも相手GKペペ・レイナの再三に渡る好守に阻まれ、勝ち越しゴールを奪うことができない。それでも、試合終了間際の94分に相手DFのトラップミスを見逃さず、裏へ抜け出したソン・フンミンがGKとの一対一を制し、劇的な3-2の勝利を飾った。

同試合後、モウリーニョ監督は試合を通してミスが多かったことを認めながらも、最後まで戦い抜き土壇場で勝ち点3をもぎ取ったチームのメンタリティを称賛している。

「全体的にミスが目立つパフォーマンスだった。個々の試合への入り方が悪く、チーム全体としても悪い入りになった。それでも、全体的には素晴らしいメンタリティ、パーソナリティ、勝利への渇望を示した素晴らしいフットボールを見せてくれたと思う」

「個人的には私の就任以降、最も多くのチャンスを作り出した試合だったと思う。実際、我々は多くの決定機を創出した。偶然訪れたチャンスだけでなく、自分たちのアクションを通じて多くのチャンスを作り出した美しいフットボールだった」

「だからこそ、単なる勝利以上に満足している。もちろん、後半多くのチャンスを逃し続けて2-2のスコアで試合が終わっていれば、ここで文句を言っていたはずだ。それでも、何とか94分にゴールを挙げることができた」

また、公式戦5試合連続ゴールとなる2ゴールを挙げてチームを勝利に導いたソン・フンミンに関して、ポルトガル指揮官は選手本人と同様に、まだまだベストフォームではないことを認めている。

「ソンとルーカスの問題については、彼らが毎試合90分間プレーせざるを得ない状況が続いていることだ。それはチームとしての問題であり、彼らが燃料を使い切ってしまった場合、我々はトラブルに見舞われる」

「それでも彼らのプレーヤーとしてのクオリティ、チームに対する姿勢は疑いなく素晴らしいものだ。だからこそ、私は彼らに満足している」

ハリー(・ケイン)の不在は明らかにチームに困難を与えており、とりわけプレミアリーグの戦いにおいて顕著だ。そのため、我々は別のやり方でフットボールプレーする必要がある」

最後に、今月14日に第2子となる長男の出産に立ち会い、この試合ではオウンゴールを含む2失点に関与した一方、愛息に捧げるゴールを決めたアルデルヴァイレルトに関する質問を受けたモウリーニョ監督は、「娘と息子にゴールを捧げた」とジョークを交えて言及している。

「彼にとっては奇妙な試合になったと思う。彼はこの試合で2つのゴール(オウンゴールを含む)を決めたのだからね。彼はその2つの素晴らしいゴールを(第1子の)娘と息子に捧げた」

「だから、今日のゴールと勝利を祝うべきだと思うよ。彼はあまり多くのゴールを決めるタイプではないからね。ただ、そのひとつがオウンゴールだったことは忘れるべきだ」

この勝利で今季初の3連勝を飾ったトッテナムは4位チェルシーとの暫定勝ち点差を「1」に縮めることに成功。そして、18日のチャンピオンズリーグ(CL)のRBライプツィヒ戦を挟み、次節はそのチェルシーとのダービーに挑む。

サムネイル画像