2020年2月13日に投稿された次のようなツイートが、いま話題となっている。

「春はあけぼの」といえば、平安時代の女流作家・清少納言の随筆「枕草子」であまりにも有名な一節だ。しかし、「春はあげぽよ」とは......?

しかも現代のギャル語を取り入れた「枕草子」風の一節が、見事な書でしたためられているではないか。このツイートには、4万近い「いいね」が付けられ(2月17日現在)、今も拡散中だ。

ツイッターには、「こう書かれると、もはやギャル語ですら芸術みありますね」「壁紙にしたいです!」「ステキすぎます」などといった声が寄せられている。

この「春はあげぽよ」を投稿した書家の蒼喬(そうきょう) さんは、いったいどんな思いで書いたのか? Jタウンネット編集部は電話で詳しい話を聞いた。

FGOの「公式書家」だった
「春はあげぽよ」 蒼喬(@sokyo1226)さんのツイートより
春はあげぽよ」 蒼喬(@sokyo1226)さんのツイートより

Jタウンネット編集部の取材に、蒼喬さんはこう答えてくれた。

「私は伝統文化の一つである書道の師範を務めておりますが、一方で書道の裾野を広げる活動を行っております。
その一つが、『Fate/Grand Order』、通称『FGO』と呼ばれるゲームの中の、公式書家です。そのゲームの中に、清少納言モチーフとしたキャラクターが登場し、さまざまな必殺技を繰り出すわけですが、その背景として文字を書く仕事をやりました。
清少納言の設定が、あたかも現代のギャル風で、セリフギャルっぽいわけです。だんだんおもしろくなって、軽いノリで、ツイートしてしまいました。ほんの出来心なんです」

蒼喬さんは謙遜しながら、語ってくれた。「FGO」は大変な人ゲームだが、蒼喬さんは書家でありながら、ゲームの演出にも参加しているという。

「いとえもし」 蒼喬(@sokyo1226)さんのツイートより
「いとえもし」 蒼喬(@sokyo1226)さんのツイートより

FGO」では、清少納言が登場すると、蒼喬さんが書いた枕草子が背景に現れ、「いとえもし」などと叫ぶらしい。同時期に、「いとえもし」の書も投稿したのだが、ツイッター上では「春はあげぽよ」の方が反響が大きかったという。

「書道という文化を後世に伝えていきたいというのが私の願いなのですが、そのためには現代のサブカル文化であるゲームアニメライトノベルなどとも積極的にコラボしていくことも大事かなと思っています。今回の『あげぽよ』が何かのきっかけになってくれるといいのですが......」

書道18年という蒼喬さんだが、年齢はまだ24歳だという。今後の活躍が楽しみだ。

「春はあげぽよ」 蒼喬(@sokyo1226)さんのツイートより