2月14日公開のサム・メンデス監督最新作「1917 命をかけた伝令」の塹壕のセットにフォーカスした特別映像が解禁された。

【写真を見る】臨場感あふれる塹壕のセットでの撮影風景

アカデミー賞で、撮影賞(撮影監督:ロジャー・ディーキンス)、視覚効果賞、録音賞の技術3部門を受賞した本作は、第一次世界大戦を舞台に若きイギリス兵・スコフィールドとブレイクの2人が、最前線にいる仲間1600人の命を救うべく、伝令として重要な命令を届けるため、敵の陣地に身を投じ立ち向かう物語。

本作は、臨場感や心情を観客に伝えるために“ワンカット映像”という画期的な撮影方法を全編に採用。

ワンカット撮影について、監督は「完璧に途切れなく物語を描くために、全てにおいて秒単位まで計算するなど緻密な調整をした。特にリハーサルについては、今までのどの作品よりも時間を費やした。自身のキャリアにおいて、最もエキサイティングな仕事だった」と語っている。

■ こだわりは美術セットにも!

また、本作のこだわりはワンカット映像だけでなく、物語が展開する美術セットにもある。全編通して歩き回る数キロの長い塹壕は美術チームの手によって、ゼロから制作されたという。

プロダクションデザインを担当したデニス・ガスナーは「大変な作業量だ。何もない平地でゼロから作り上げたからね」と苦労を明かした。

また、デニスのもとで美術監督を務めたエレイン・クスミシュコは「当時、第一次世界大戦は長期間に及ぶ戦争になると考えられていた。でもイギリスは窮地に追い込まれていて、それ対しドイツ軍の塹壕はコンクリート製で膨大な労力がかけられていた」と自身の分析を語った。

この徹底したこだわりは俳優の演技にも影響を与えたようで、主人公のスコフィールドを演じたジョージ・マッケイは「リアルさに刺激を受けた」とコメント。

また、ブレイクを演じたディーンチャールズチャップマンは 「役と場面に没頭できた」と明かし、続けて「塹壕の撮影は屋外だったから雨を遮るものはなかった。大雨が降ってきたときに、ふと大勢のエキストラたちを見ると、彼らは軍服を着たまま、少しでも雨をよけようと小さなメタルの下に密集していた。そのときに100年前もまさに同じ光景だったんだと痛感した」と撮影時のエピソードを語った。(ザテレビジョン

「1917 命をかけた伝令」の特別映像が解禁に!