中国メディア・東方網は15日、香港のタレント森美さんが新型コロナウイルス感染者が出たことで横浜港周辺に停泊しているダイヤモンド・プリンセス号に乗船している両親による船内の現状を紹介したことを報じた。

 記事は森美さんが14日にテレビ番組の収録にて「両親がいまだにダイヤモンド・プリンセス号に乗っている」と明かしたことを紹介。隔離のために横浜港に着眼できず、かつ船内で見つかった感染者の数が続々と増えていること、部屋に窓がなく、毎日10分間しか甲板上で新鮮な空気を吸えないことから、70歳近い両親の心身の状態が心配だと語ったことを伝えた。

 また、電話の中で両親が「船内のみんなが焦りながら待っている」とする一方で、専門のコックが食事を提供してくれるため、飲食に関しては問題はなく、唯一の楽しみになっていると語ったことを紹介。14日のバレンタインデーには防護用品にバラの花が添えられるとともに、食事にケーキも出され、両親は感激したとしている。

 その一方で、森美さんが「まだ両親には検査が行われていないという。日本政府にはできるだけ速やかに検査を行って、これ以上船内の健康な人にウイルスが感染しないようにしてほしい。そして、両親も早く船から降りられるようになってほしい」と語ったことも伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

両親がダイヤモンドプリンセス号に乗船の香港タレント「食事だけが唯一の楽しみ」