前半21分、背後から押されたマグワイアがチェルシーFWバチュアイに“報復キック

 マンチェスター・ユナイテッドは現地時間17日、プレミアリーグ第26節チェルシー戦で2-0と勝利を飾った。フル出場したイングランド代表DFハリー・マグワイアはチーム2点目を挙げて白星に貢献したが、序盤の“ラフプレー”がお咎めなしになったことが、波紋を呼んでいる。

 試合は前半45分にフランス代表FWアンソニー・マルシアル、後半21分にマグワイアがゴールを決め、ユナイテッドが敵地でチェルシーを下した。一方で、スコアが動く前の前半21分、議論を呼ぶシーンが発生した。

 相手が最終ラインから縦パスを入れたところを、回り込んでクリアしようと試みたユナイテッドのマグワイアは、競り合ったチェルシーFWミシー・バチュアイに背後から押されてタッチライン外へ転倒。直後にバチュアイに正対し、右足を上げて相手の股間付近を蹴り上げた。

 不意打ちを食らったバチュアイは苦悶の表情を浮かべ、しばらく起き上がることができず。一連のプレーチェルシーのベンチ前で起こったため、チェルシースタッフアンソニーテイラー主審に抗議したが、VAR(ビデオアシスタント・レフェリー)は「ノーレッドカード:暴力行為なし」と判断を下して、プレーは続行された。

 チェルシー公式ツイッターは、フランク・ランパード監督の「マグワイアはレッドカードを受けるべきだった。彼はその後(チームの)2点目を挙げている。様々な角度からチェックするためにVARを導入したはずだ」というコメントを投稿。スポーツ専門局「ESPN」UK版は「ソン:レッドカード マグワイア:プレー続行」と綴り、昨年12月トッテナムFWソン・フンミンがチェルシーDFアントニオ・リュディガーに“報復キック”を見舞い、一発退場になったプレーを引き合いに出して報じた。

 また、英サッカー番組「サッカーサタデー」のプレゼンターで、英5部相当ハートプール・ユナイテッドの社長を務めるジェフ・ステリング氏は自身のツイッターで、「私が最も懸念しているのはプレミアリーグの審判は、ハリー・マグワイアが何をしたか見ることができないという事実だ。システムの欠陥ではなく、それを使おうとする人間が無能なんだ。本当に恐ろしい」と主張している。

 お咎めなしに終わったマグワイアの“報復キック”は、しばらく波紋を呼びそうだ。(Football ZONE web編集部)

マンチェスター・ユナイテッドDFハリー・マグワイア【写真:Getty Images】