人間の脳に感染し、我々をおバカにしてしまうウィルスが発見されたという。
問題のウィルスはジョンズ・ホプキンズ大学医学部とネブラスカ大学の科学者らが、喉に潜む細菌を調査している際に偶然発見されたものだ。
これまで、藻類に感染するものとしては知られていたが健康な人間に影響を及ぼすことは知られていなかった。そして、これに感染すると視覚処理や空間認識などの認知能力に影響を与えるそうだ。
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研究を主導したロバート・ヨルケン博士によれば、この発見は人間が保有する”無害”な微生物が、実は我々の行動や認知能力に影響を与えることを示す、大発見であるそうだ。
人間同士の生理的な相違の多くは、両親から受け継いだDNAに組み込まれている。しかし、一部に関しては、人間が保有する多種多様な微生物が遺伝子と相互作用を起こすことで発露している可能性があるという。
このウイルスは、chlorovirus ATCV-1と呼ばれるもので、淡水湖で緑藻が感染することで知られている。被験者92人のうち藻類ウィルスに陽性だったのは40人でいずれも喉に住んでいた。彼らは視覚的処理の速度と正確さを計測するテストで、陰性の被験者に比べて悪い結果を残し、またIQテスト、注意能力の検査でも低い成績をとったそうだ。
『米国科学アカデミー紀要』に発表された研究では、ATCV-1ウイルスは、脳内の遺伝子を変化させることを示唆している。また、藻類が感染するウイルスなのでスイマーなどに感染者が多いのかと言えば決してそうではないそうだ。このウイルスは長い年月をかけて一定の人々が保有していたが、医師らが発見できなかった可能性が高いという。
人間の体内には数兆もの微生物、ウィルス、菌類が生息している。そのほとんどが無害であるが、中には認知機能に悪影響を及ぼす可能性がある細菌の存在が本研究で明らかとなった。
もしかしたら私が、昨日食べたものをすっかり忘れてしまっているのも、サザエさんが、買い物しようと町まででかけたが、財布を忘れてしまっているのも、ウイルスに感染している可能性がなきにしもあらずなのかもしれない。
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