スパイク・チュンソフトは、PS4、PCで発売しているFIRE PROWRESTLING WORLDDLCファイティングロード:チャンピオンロード ビヨンド』2月27日に発売すると発表した。価格は税込1100円。

 本作は、1994年スーパーファミコンで発売されたスーパーファイヤープロレスリングSPECIALストーリーモードチャンピオンロード」の後日談となり、本DLCにも「チャンピオンロード」と同じくシナリオ須田剛一氏が手掛けている。この発表に合わせて須田剛一氏が登場するトレーラーも公開されている。

 1994年に発売された『スーパーファイヤープロレスリングSPECIAL』のストーリーモードチャンピオンロード」は、衝撃的な結末で語り草となっている作品だ。
 その結末とは、ライバルに勝利してプロレスの頂点まで登りつめた主人公・純須杜夫が、最後に銃で自殺すること。試合に勝利して愛するヒロインを残したまま、自殺に至る動機については詳しく描写されておらず、突然のエンドクレジットには虚無的な空気が漂うことになる。

 この暗すぎる結末に、当時のプレイヤーからは批判が殺到。肯定的な意見も少なからずあったが、開発した会社に届いた大量のハガキのほとんどにはクレームが書かれており、今で言うところの炎上を巻き起こした。

 しかし、シナリオ自体にヒリヒリとした狂気的な雰囲気が渦巻いており、その後にムーンライトシンドロームシルバー事件killer7などを手掛ける須田剛一氏の作家性の原点が垣間見える作品として、現在は一定の再評価がなされている。

 そんな「チャンピオンロード」の衝撃的な結末から26年が経ったが、今回、まさかの後日談『チャンピオンロード ビヨンド』が発表された。主人公は前作の悲劇のレスラー純須杜夫の息子・純須純夫だという。おそらく前作のヒロイン・冴刃麗子と純須杜夫の間にできた子供だろう。

 それ以上の詳しい内容は不明だが、父親が辿った運命とプロレスが交錯する内容となっていそうだ。「ビヨンド」というタイトルからは須田剛一氏が敬愛する北野武監督のアウトレイジ ビヨンド』オマージュが含まれているかもしれない。

 なお公開された須田氏が登場するトレイラーでは「ファイプロがあったから自分がある」、「書いた瞬間から、ファイプロの世界にのめり込んで勝手に物語が生まれていく感じ」、「プロレスの愛情ですよね、愛憎に近いかもしれません」と、自信のほどを伺わせている。

 なお本DLCはすでに発売している「シーズンパス」に含まれるコンテンツとなるため、シーズンパス購入者には追加購入は不要だ。DLCには新規入場曲やパーツが含まれており、須田氏書下ろしのシナリオを盛り上げてくれそうだ。またクリア後には須田氏本人が登場するスペシャルムービーが観賞できるという。

 須田氏はトレイラーで昔の新日本プロレスと、現在の新日本プロレスと照らし合わせて、『ファイプロシリーズを「団体」と表現しており、新しいレスラーがデビューしたという思いで、新しい物語を堪能して欲しいと結んでいる。あの衝撃の結末の後日談はどのように描かれるのか。須田氏の情念たっぷりの続編DLCの発売は2月27日発売だ。

ライター福山幸司

85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter@fukuyaman