俳優の中川大志と声優の山寺宏一が18日、都内で行われた映画『ソニック・ザ・ムービー』公開アフレコイベントに出席。声優界の“レジェンド”山寺の前で初めてアフレコを披露した中川だが、その完成度の高さに山寺も「声優としていくらでもやっていける」と太鼓判を押した。

【写真】中川大志&山寺宏一『ソニック・ザ・ムービー』公開アフレコで熱演

 全世界シリーズ累計約9.2億本を記録している日本発の大人気ゲームキャラクターをハリウッドで完全実写映画化した本作。故郷を離れ地球にやってきた青いハリネズミの“ソニック”と相棒となった保安官トムが、ソニックのスーパーパワーを狙う天才科学者ドクター・ロボトニックの野望を阻止するため奮闘する。日本語吹替版では、ソニック中川大志、ロボトニックを山寺宏一が務める。

 この日登壇した中川と山寺は、中川が中学二年生の時にテレビ番組『おはスタ』(テレビ東京系)で共演していた仲。中川が「緊張しております。山寺さんと一緒に共演させていただいて…」と話し始めると、「いつも通り、やまちゃんでいいよ!」と山寺から優しいつっこみが。そんな山寺の存在について中川は、「2年間毎週朝やらせていただいて、恩師、お父さんのような存在。大好きな大先輩」だと話し、「声優という山寺さんのフィールドでご一緒させていただくので、もうド緊張。アフレコは別々で行ったので、ソニックを山寺さんが聞いてどんな感想をいただけるのか今日までドキドキして、ビビッていました」と緊張気味。しかし中川へアドバイスを求められた山寺は、「アドバイスなんてあるわけないじゃないの! 僕のが緊張しますよ。昔から才能の塊で」と中川を絶賛していた。

 アフレコを終えた山寺は、中川のアフレコを聞き「これだけできるというのは、たいしたものだと思いました。ソニック以上のスピードで進化している。役者として」と高速で移動できるソニックにかけてべた褒め。それを聞いた中川は「涙出てきそうになっちゃった…」と本当に目に涙を浮かべ「日本から生まれて、世界から愛されているキャラクターの吹き替えをやらせていただくのは責任重大で最初はビビりまくっていたんですけど、納得いくまで何テイクもやらせていただきました」と語り、山寺もその真摯な姿勢を尊敬しつつ「ソニックを見事に演じていた。本当に素晴らしいと思うし、いっぱいやったら声優としてもいくらでもやっていける」と太鼓判を押していた。

 また中川は「正直、一番最初にこのお話を聞いた時に僕に果たしてできるのかと考えまして、一度断らせていただいたんですけど」と告白。しかし「一晩、この大きな役が僕の所までたどり着いたことの奇跡を考えて、これでお断りしたら後悔するんじゃないかと。あの時に断っていなくてよかった。自分にとって大きな力になる、とても大切な作品になりました」と力強く語った。

 最後には本作について山寺が「どなたにでも楽しんでいただける、最高のエンターテインメント。ソニックがすごく魅力的で、吹き替えの大志も最高!」とアピール。中川も「子どもから大人まで楽しめる映画。どなたと観に行っても必ず楽しめる。ぜひ劇場で体感していただければ!」と笑顔でメッセージを送った。

 映画『ソニック・ザ・ムービー』は、3月27日より公開。

映画『ソニック・ザ・ムービー』公開アフレコイベントに登場した(左から)中川大志、山寺宏一  クランクイン!