今や日常の生活にスマートフォンが欠かせないという人は多いだろう。世界のスマホ市場で存在感を示しているのは中国や韓国のメーカーであり、日本メーカーの影は薄いのが現状だ。中国メディアの百度は13日付で、日本の技術力は世界が認めるほどすごいのになぜ日本は優れたスマホを作れないのかと題する記事を掲載した。

 記事は、日本には高い技術力を持つ企業が数多く存在し、中国や米国メーカーのスマホには日本企業の部品も数多く使われていると指摘。しかしそれでも日本企業が「優れたスマホを作れない」のは納得がいかないと論じた。

 続けて、日本企業が世界で売れるスマホを作れない原因の1つは「新しい技術を積極的に試そうとしない」ためではないかと主張し、現在の消費者たちが「まだ使えるスマホを持っていても、最新のスマホに買い換えようとするのは、新しいテクノロジーがもたらす体験に価値があるからだ」と説明。こうした市場において、日本メーカーには新しい技術を試す「度胸がない」ため、消費者にとって魅力的なスマホを生み出すことができないのだと論じた。

 HUAWEI、小米、OPPOvivoなどの中国メーカーは確かに次々に革新的なスマホを発表している、例えば世界初の折りたたみスマホを発表したのは中国メーカーのロヨルだったほか、ディスプレイ埋め込み型指紋認証センサーもvivoが初だった。

 記事は日本メーカーには強力な技術力があることを認めつつも、「革新的なスマホ」を生み出すという点で高い技術力を十分には発揮できていないという見方を示し、日本企業が持つ技術力は「宝の持ち腐れ」であると伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の技術力は世界が認めるほどなのに「なぜ売れるスマホを作れないのか」=中国