韓国サッカー協会は24日、京畿道坡州NFC(代表チームトレーニングセンター)で会議を開き、代表チームの新監督に洪明甫(ホン・ミョンボ)氏を選任した。契約期間は2年。25日に正式な記者会見を開く予定という。複数の韓国メディアが報じた。

  同協会の許丁茂(ホ・ジョンム)副会長は、「これまで多くの外国人指導者が代表チームの監督を務めたが、単発的だった」とし、「今はそのような時ではない。あらゆる面を考慮した結果、国内の指導者がふさわしく、洪監督が適任と判断した」と説明した。

  同協会の技術委員会は19日、崔康熙(チェ・ガンヒ)監督の退任を受け、洪監督を含む4人を候補とする監督人事の選任作業に入った。韓国では洪監督の就任が有力視されたが、同日、洪監督が打診を固辞していることが判明。韓国の各メディアは、人事が難航していると伝えた。結局、同協会が洪監督を説得し、就任が決まった。

  洪監督は現役時代、ワールドカップ(W杯)イタリア大会(1990年)から4大会連続で出場し、Jリーグでも活躍した。引退後はドイツW杯(06年)で国家代表チームのコーチを務め、09年2月にU−20韓国代表の監督に就任し、8強進出を果たした。同年10月、指導者としての実績を評価されてロンドン五輪の代表監督に就任し、同国史上初の銅メダルを獲得した。(編集担当:新川悠)