アイロボットジャパンは、2月19日にロボット掃除機ルンバ」シリーズの最新モデル「ルンバ s9+」の発表会を開催し、合わせて2019年の販売実績と20年の販売戦略を語った。

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 02年の発売以来、20年近くにわたって「ロボット掃除機といえばルンバ」というポジションを堅持してきた。国内ロボット掃除機市場における19年上半期のシェアは昨年同期比で7.3ポイント上げて74.4%を記録。挽野元社長によると、昨年発売した普及価格帯の「ルンバ e5」が15カ月連続で販売数量シェアでNo.1を獲得するなどしてシェアアップに寄与した。

 さらに19年は、ゴミをルンバから自動で回収するクリーンベースを付属する最上位モデル「ルンバ i7+」が11カ月連続で金額シェアNo.1となった。床拭きロボット「ブラーバ」シリーズも好調で、売上金額が前年比20%増を達成。過去最高の売り上げを叩き出した。

 アイロボットジャパンは「一家に一台」というスローガンを掲げて、ロボット掃除機の普及に取り組んでいる。「2023年までに世帯普及率10%」を数値目標としており、20年1月時点で6.3%まで漕ぎつけた。これまでルンバの性能にフォーカスを当てた訴求に注力してきたが、20年は顧客体験にこだわり、10%達成を目指していく。

 昨年6月にスタートした月額1200円から利用できるサブスクリプションサービスも好評のようだ。具体的な数値は公表しなかったが、継続利用意向率は98%でこちらもコト戦略を推し進めるための武器として発展させていく意向を示した。(BCN・大蔵大輔)

アイロボットは2019年上半期の国内ロボット掃除機市場で74.4%のシェアを記録