ぷっくりとしたマズルや感情によって形が変わる猫耳、丸いフォルムがたまらない後頭部など、猫には黄色い悲鳴が飛び交うパーツがいくつもあります。中でも、近ごろ注目を集めているのが、猫のおてて。まるでクリームパンのようなフォルムをしているおててには、奥深い魅力があります。



 そう気づかせてくれるのが、パイインターナショナルが発刊した『ねこのおてて』。本作は猫のおててだけを集めた、ユニークな写真集です。


 猫のおててといえば、ぷにぷにした肉球が頭に浮かぶ方も多いはず。しかし、本作は肉球だけでなく、おててそのもののかわいさに着目しています。


◆猫の魅力が凝縮されたおててたち
 猫は、好奇心旺盛な動物。時には、飼い主さんの隙を突き、イタズラを決行することもあります。しかし、机の上にあるものを落とされたり、インテリアでじゃれられたりしても飼い主さんはつい、イタズラを許してしまうもの。それはやんちゃなおててに愛くるしさを感じるからです。本作には、そんなお茶目なおてても多数収録されており、思わず頬が緩んでしまいます。



 また、作中ではおててを器用に使い、スキンシップを図る猫の姿も披露。



 自分以外の存在に触れながら絆を深めようとする写真からは、猫が持つ優しさが伝わってくるような気がします。


 ふわふわの被毛とぷにぷにの肉球を併せ持つ、まるいおてて。そこには、猫という動物の魅力が凝縮されているように思えてなりません。


◆『もっとねこのおてて』でさらなる癒しを
 もっと、おてての世界が知りたい……! そう思った猫マニアさんは同じくパイインターナショナルが発刊している『もっと ねこのおてて』で、クリームパンのおかわりを。



 本作にはなんと、特製の「おててシール」もついており、さらにおててを愛でることができます。



 掲載写真もパワーアップ。真正面から見たおてて写真はもちろん、くるんと「しっぽマフラー」が巻かれた特別なショットも収録。



 眠っている時にしかとらえられない無防備なおてても、惜しみなく公開されています。



 なお、前作同様にやんちゃな“イタズラおてて”もたっぷり。



 クッキーやパンなど、おいしそうな食べ物をなんとか手に入れようと企む犯ニャンたちのおてては、癒し度満天。2冊の写真集を読み終えた後は、今よりももっと猫のおててが愛おしく思えること、間違いなしです。


◆愛猫の「おてて写真」を撮影してみた
 被毛の色や柄、骨格の太さによって異なる魅力が表れるのも猫のおてての良さ。すっかりおてての世界に魅了された筆者は、我が家でもおてての魅力が楽しめるショットを撮影してみることにしました。


 まず、協力してもらったのはアクティブ茶トラ男子・レオン好奇心旺盛な彼にはおもちゃでたくさん遊んでもらい、やんちゃなおててを見せてもらうことに。



 鋭い爪を覗かせる野性的なおてては、とてもワイルド。肉食動物らしいたくましさも感じられます。


 対して、ユーモラスなおててを見せてくれたのはサビ猫のジジ。




 ゴロゴロと喉を鳴らしながらエアーふみふみをする光景に悶絶。この小さな命を守りたいとも思わされました。


◆猫のおてては単にかわいいだけじゃない
 そして、これまでに築き上げてきた絆をおててで示してくれたのが、ちょっぴり警戒心が強いコタロウ。コタロウは元野良。生後間もなく、ひとりぼっちで生きていかなければならなかったため、人間への警戒心が強いのですが、筆者に対しては普段から絶対に爪を立てず、こんな優しいスキンシップを取ってくれます。



 種族が違っても、愛や想いはちゃんと伝わる。そう感じさせてくれる、このおててショットを撮影でき、思わず胸が熱くなりました。


 猫のおてては単にかわいいだけでなく、その時の心情や想いが伝わってくる愛おしいパーツでもあります。ぜひ、今回ご紹介した写真集や飼い猫のおててを堪能しながら、猫の気持ちにも思いを馳せてみてください。


●『ねこのおてて



●『もっとねこのおてて



<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>


【古川諭香】愛玩動物飼養管理士・キャットアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter@yunc24291