中国メディア・東方網は18日、中国で日本のアニメについてよく理解していない人が、日本アニメを愛する若者たちに対して抱きがちな偏見を紹介する記事を掲載した。

 記事は日本のアニメについて、中国の若い世代が大好きな娯楽の1つであるとする一方で、日本のアニメについてよく理解しないばかりか、その存在を非難する人さえいるとし、その典型的な「文句」を5つ挙げている。

 まずは、「日本のアニメを見ると、女装したがるようになる」というもの。その背景にはネット上で女装をメインとする動画放送主が少なからず存在ことがあるとする一方で「だからと言ってアニメを見た男子がみんな女装するようになるわけではない」と指摘した。

 次に「日本のアニメを見た子は内向的になり、かつ自分に自信を持たなくなる」としている。この考えの根底には「現実の生活が楽しくないからこそ、子どもたちはアニメの世界に没頭する」というイメージがあるからだと分析したうえで、日本のアニメには見る者をポジティブにさせる作品も数多く存在すると「反論」している。

 続いては「日本のアニメは、小さい子どもにのみ見せるべき」という考え方だ。従来に比べるとこのような考え方は薄れてきているものの、それでもいまだに「大きくなった子どもに見せるべきでない。日本のアニメを見ると幼稚になってしまう」と思い込んでいる人が確かに存在すると伝えた。

 さらに「日本のアニメを見ると、いとも容易く日本のことが好きになってしまう」という観点を挙げ、「歴史的な問題もあり、確かに一部理解はできる。しかし、アニメはアニメという芸術であり、芸術自体に国境はないのだ」と論じている。

 そして、最後に挙げたのは「日本のアニメは、小さい子どもに見せるべきでない」というもの。3番めと相対するような考え方だが「こちらも広く存在する」とし、日本のアニメには子どもの知力を高める作品が非常に多く存在すること、アニメから多くのことを学べることを強調した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

頭の固い中国人が決まって「日本アニメはけしからん」と思う理由=中国メディア