立憲民主党の本多平直議員が、19日に開かれた予算委員会で野党のヤジを正当化するかのような発言を行ったことが、物議を醸している。

 本多議員は予算委員会の質問に立つと、ヤジについて「(与党の)皆さんが予算審議を頼んでるんですよ。私も与党のときそこに座ってずっと我慢してましたよ皆さんの罵詈雑言。何言ってんですか、そういうね。こっちがね、おかしな予算を通されようとしたら、ヤジで止めようとするのは当たり前じゃないですか。あんたたちは予算通すためにやりなさいよ。何言ってんですか」と強い剣幕で発言した。

 この発言に一部ネットユーザーが憤慨し、Twitterなどで発言が拡散される。立憲民主党は先日、安倍総理大臣が辻元清美議員の「鯛は頭から腐る。頭を替えるしかない」発言に、「意味のない質問だよ」とヤジを飛ばしたことに憤慨し、謝罪させているだけに、「野党のヤジは良くて安倍総理はダメなのか」「与党はダメで野党は正当化するのはおかしい」と怒りの声が相次ぎ、炎上状態に。

 これを見た作家・ジャーナリストの門田隆将氏は「『与党はヤジを我慢しろ』というこの議員は本当に選良か。どこの有権者がこんな御仁を国会に送り込んでいるのだろうか。あまりにレベルが低すぎる。ヤジがダメだと主張するなら、まず自分たちが我慢しなさい。自民党の支持層がリアリストの若者達である理由がよく分る。これでは相手にされる筈がない」とバッサリ切る。

 また、同じ野党で日本維新の会大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長も自身のTwitterで、「国益を毀損させる一番厄介な勘違い議員の見本です。野党であろうと国会議員なんだから、政府提案の予算審議は国会議員の義務でしょ。審議妨害のヤジは与野党とも慎むべきです」と、本多議員の発言を批判した。

 国会内のヤジは見苦しく、教育上よろしくないとの声もある中で、野党のヤジを正当化し、与党は我慢するべきだとした本多議員。国民の多くは、その発言に困惑している。

文 神代恭介

記事の引用について
門田隆将Twitterより https://twitter.com/KadotaRyusho
松井一郎Twitterより https://twitter.com/gogoichiro

松井一郎大阪市長