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中国の一部地域では現在、新型コロナウイルスに感染の疑いがある家族は自宅から出られないように隔離措置がとられている。このほど自宅アパートに隔離されていた住民が、犬を散歩させるためにとった行動が話題になっている。その様子を収めた動画は中国のSNSに投稿され、多くの人が驚くこととなった。『Daily Star』『腾讯网』などが伝えた。

中国・黒竜江省チチハル市のあるアパートで、今月16日に撮影されたとみられる動画が人々を驚かせた。動画にはアパートの2階窓から、リードをつけた小型犬が飼い主によって外へ吊るされ、そのまま地面に降ろされた後に犬が散歩している様子が捉えられていた。

2階窓から外にいる犬まで伸びたリードは5メートル以上はあるだろうか。そして数分後、飼い主は散歩を終えた犬を地上から2階窓まで引き上げている。

犬は首輪ではなくハーネスにリードがつけられているようにも見え、そうであれば犬は窓から吊るされた際に首を締められるようなことは無かったと思われる。

この動画は隣のアパートから撮影されたが、撮影者の女性は飼い主の行動を見て呆れたように笑っており、また動画を見た人達からも次のような意見があがった。

「犬は窒息しなかったの?」
「これがどれほど犬にとって危険か、飼い主は理解しているのか?」
「もし吊るしている最中にリードが切れたりでもしたらどうするのよ! こんなの全く面白くない!」

しかし中には、犬の飼い主が置かれている状況を理解し同情する人もいたようだ。実はこの飼い主が住んでいるアパートは建物全体が隔離措置を取られており、エントランスにはいくつかの赤い張り紙があった。

英国の「国際人道協会(Humane Society International:HSI」の国際メディアディレクターであるウェンディ・ヒギンズ氏(Wendy Higgins)は、この飼い主の行動について次のように語っている。

「この飼い主は新型コロナウイルスによって隔離中だと思われます。彼らは自分達が外へ出られない間、犬が散歩できるようにとこんな方法を思いついたのでしょう。つまりこの飼い主は、犬の健康と要望を満たさねばと考えたのだと思います。」

「この方法が動物福祉の観点から見て理想だとは言えませんが、少なくとも私はこの飼い主が“犬のためにした”という気持ちを認めてあげなければならないでしょう。」

「中国の一部の地域では、ペットが新型肺炎に感染するという根拠のない噂によってマンション上階から犬や猫が投げ捨てられ、地域自治体の職員が通りで犬を殴って殺害するという事態があることを私達は知っています。」

しかしながら今、武漢とその他の多くの人々が向き合っている厳しい状況を理解しているからといって、こんな散歩方法を認める必要はありません。隔離されている皆さんが、今後ペットが安全に散歩できるような方法を見つけてくれることを願っています。」

ヒギンズ氏が語った内容からは、最近中国で「ペットが新型コロナウイルスに感染する」といった根拠のないデマ報道に踊らされ、飼っていた犬や猫を殺害する者より、動画の飼い主を尊重していることがうかがえる。

画像は『腾讯网 2020年2月17日付「网友居家隔离上演花式遛狗,风筝线有多长狗绳就有多长」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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