“イケメン双子アーティスト”として目下、人気急上昇中の「TWiN PARADOX(ツインパラドックス)」。兄・二葉勇と弟・二葉要の双子の兄弟によるツインボーカルユニットだ。2014年からバンド活動をスタートし、2017年にTWiN PARADOXとして活動開始。以降、音楽活動のみならず、兄弟で「ミュージカル 刀剣乱舞」に出演するなど、俳優としても活躍を続けてきた。

【写真を見る】「Gemini」のMVについて、「向き合ってダンスをするシーンはめっちゃハズかった」という勇に、「撮影で一番苦労したのはあのシーンかも」と要も激しく同意!

そんな彼らの待望のメジャーデビューシングル「Gemini」が、いよいよ2月26日(水)にリリースされる。ザテレビジョンでは、これを記念して“ツイパラ”の二人を直撃。メジャーデビューに向けての意気込みを語ってもらうとともに、二葉兄弟の素顔にも迫った。

■ 「“ようやくここまでたどり着けた”という思いを『Gemini』という楽曲に乗せられたら」(要)

――まず、メジャーデビューが決まったときの心境からお聞かせください。

二葉勇:まずは家族に伝えたいというのが最初でした。僕たちはTWiN PARADOXを始める前からインディーズで活動していて、ここまで来るのに、役者をやっている期間も含めて7、8年かかったので、やっぱり感慨は大きいですね。

二葉要:TWiN PARADOXしか知らない方からすると、メジャーデビューまで早かったと思われるかもしれませんけど、その前の3年くらいは、それこそライブのお客さんが1人とか2人の時期もあったんですね。「ようやくここまでたどり着けた」というのが実感なので、そんな僕らの思いの丈を、この「Gemini」という楽曲に乗せられたら、という思いがあります。

■ 「二人で目を合わせてダンスをするシーンは、めっちゃハズかったです(笑)」(勇)

――「Gemini」の作詞は勇さんですね。

二葉勇:楽曲を頂いて、最初に聴いたときに思ったのは、音楽的に偏差値の高い曲だなって(笑)。聴きながら“宇宙”のイメージが見えてきたので、それをテーマに詞を書き始めました。今までで一番詞を付けるのが難しかったですね。

二葉要:僕も最初、「この曲は歌詞を付けるのが難しそうだな」と思ってたんです。だから、勇が書いた詞が上がってきたとき、「よく書き上げたな」と(笑)。しっかりと勇らしい世界観が描かれていて、「やるやん!」って思いました。

勇:上から目線か!(笑) でも、今回の作詞は本当に大変で。僕、詞を作る作業は早いほうだと思うんですけど、今回は1カ月近くかかりましたからね。もう書き直し、書き直しで…。

要:で、最終的に僕が監修して…。

勇:いいとこだけ持ってくなよ!(笑)

要:でも、サビの頭に「Gemini」という言葉を入れようと言ったのは、まごうことなく、僕です(笑)。

勇:まぁ確かに、一番印象的なワードを作り出したのは要ですね。

――レコーディングはいかがでしたか。

勇:僕は自分で詞を書いていたこともあって、ほぼイメージが固まっていたので、苦労はなかったです。どちらかというと要のほうが、僕の書いたイメージをつかみきれていない部分もあったんじゃないかな。「こんなふうに歌ってほしい」みたいなことは、けっこう言ったよね?

要:うん。あと、僕の中で印象的だったのは、サビで、二人で短いフレーズの掛け合いをするところ。あそこは最初、一人分のフレーズがもっと長かったんですよ。ただ、それだとちょっとピンと来なくて。いっそユニゾンで、という案も出たんですけど、みんなで話し合った結果、むしろ短いフレーズの掛け合いで展開するほうがこの曲にはハマる、ということで、今回の形になりました。

――MVも見応えのある一作になっています。

勇:打ち合わせの段階で、監督のUGICHINさんに、歌詞に込めた思いを伝えさせていただいたんですけど、そのイメージを積極的に取り入れてくださったのがうれしかったです。これまでのMVは、僕たちが双子だということを知ってもらうために、顔がはっきり映るものが多かったんですが、今回は空から見た街の映像を印象的に使ったり、楽曲の世界観を重視したMVになっていると思います。

要:カップリングの「モノクロのダンス」のMVはバンドと一緒に撮影したんですが、この曲は僕たち二人だけで。バンドがいると、やっぱり心強いというか、グルーブ感もあって、自分の体が勝手に突き動かされる感じがあるんですけど、二人きりだと、どう動こうかとか、どんな表情をしようかとか、意外と戸惑うことが多かったですね。

――「Gemini」のMVでは、二人で向き合ってダンスをするシーンもありますが…。

勇:めっちゃハズかったです(笑)。きついんですよ、要と長時間、目を合わせるの(笑)。

要:それはお互い様でしょ(笑)。一番苦労したのはあのシーンかも…。

■ 「ワンマンライブは1年ぶり。誰よりも僕らが一番ワクワクしてるんです(笑)」(要)

――そしてシングル発売から3日後の2月29日(土)には、SHIBUYA CLUB QUATTROでワンマンライブが行われます。

二葉要:ワンマンは1年ぶりくらいになるので、そういう意味では、誰よりも僕らが一番ワクワクしてるんですよね(笑)。

二葉勇:メジャーデビュー1発目のワンマンということで、今までとは違う、新しい自分たちをお見せできたらなと。

要:今回は見せ方もいろいろ新しくしたいと思っていて、初めて演出家と振付師の方を入れているんです。あと衣装も、今までのワンマンでは、市販の服を組み合わせて着ていたんですが、今回はオリジナルの衣装を作るという初の試みに挑戦します。事前にコンテストを開催して、そこで選ばせてもらった衣装を初披露することになっているんです。

勇:オール・オーダーメイドでね。

要:おそらく「Gemini」の世界観に合わせて、近未来的なデザインの衣装になると思うので、ぜひ注目していただけたら。

勇:今回はとにかく、「Gemini」という楽曲の世界観を、ライブを通して表現できるのが楽しみなんです。「双子ならでは」というパフォーマンスをお見せしたいと思っています。

――さらに4月24日(金)~29日(水)には、二人の誕生日を記念して「SONG STORY Vol.1」と題した舞台公演が開催されます。

勇:さまざまなジャンルの脚本家さんに、僕たちの楽曲をテーマに台本を書いてもらうという、今までになかったお芝居の企画です。親しくさせていただいている役者さんや芸人さんたちにも出演していただいて、TWiN PARADOXにとって、かなり挑戦的な企画だと思いますね。今からすごくワクワクしています。

要:せっかく役者としても活動させていただいているので、その経験を活かせる場も欲しいなというのは、ずっと考えていて。芝居と音楽がいい感じに融合して、新しい何かを生み出せたら素敵だなと思っています。

■ 「バンドを始めた要に『一緒にやろう』って言ったら、なぜか拒否されまして…」(勇)

――そもそも、二人がこの世界に入ろうと思ったきっかけは?

二葉勇:僕らには3つ上の兄がいて、ずっとバンドをやってたんですけど、僕らが音楽の道を目指すようになったのは、完全に兄貴の影響ですね。実は僕ら、高校生のときまでは、野球部に入って寮生活をしていて。プロ野球選手を目指してたんですよ。

二葉要:でも、高校3年生になって部活が終わったタイミングで、まず僕がバンドを組むことになり。

勇:僕も音楽がやりたかったので、「一緒にやろう」って言ったんですけど、なぜか要から拒否されまして…。

要:いや、拒否したつもりはなかったんだけど…。

勇:(笑)。ずっと二人で野球をやってきたから、僕と一緒に何かをするのがイヤだったんでしょうね。

要:野球をしているとき、勇はエースだったんですね。でも僕は、ずっとベンチにいて。で、その後バンドを組むことになったときに、自分がボーカルとしてフロントに立とうと…要は、そこでようやくエースのポジションに付こうと思ったわけですよ。そこへ勇が声をかけてきたんです、「一緒にやらないか」って。だからそのときは、「また俺、ベンチなのかな」みたいな思いに苛まれてしまって。結局その時期は、勇の助けを借りずに自分一人で何かをやってみたかったんですよ。それで、勇をちょっと拒否する気持ちが顔に出ちゃったのかもしれない。

勇:で、それから2年ぐらい経って、やっぱり二人でやろう、と。そこからは、別々にやっていこうという選択肢は一切なかったです。昔からそうなんですけど、二人でいると、何か“無敵感”があるんですよね。「要と二人なら何とかなる!」っていう。

要:そうだね。何か分からないけど「こいつと組めばイケる!」みたいな、漠然とした自信は常にあった。

勇:だから逆に言えば、僕は要と一緒じゃなかったら、きっと音楽もやめていたと思います。

――俳優もアーティストも、“表現する”仕事ですが、それぞれ向き合い方は違うのでしょうか?

勇:まるで違いますね。アーティストとしては、“二葉勇をどう見せるか”を考えるんですけど、役者として舞台に立つときに考えるのは、“役をどう演じるか”。だから、おのずと見せ方も違うし、モチベーションも違うんですよね。

要:確かに、どちらも“伝える”作業ではあるんですけど、アーティストというのは、自分の言葉をどう伝えるかが大事だと思うんですね。でも役者というのは、“この役がどういう人間なのか”を伝えることが何より重要で。だから、伝え方の種類が違う、というか。

■ 「誰かを元気づけられる、背中を押せる存在になりたい。それが、僕が音楽をやる上でのモチベーションです」(勇)

――では、二人の“アーティスト”としての目標は?

二葉勇:僕が一番幸せを感じるのは、誰かを元気にすることができた瞬間。「ツイパラの歌が励みになって頑張れました」というお便りを頂いたりすると、本当に音楽をやっていてよかったなと思うんです。バンドを始めた頃は、単純にモテたいだけっていうか(笑)、「自分が、自分が」という思いが強かった気がするんですけど、いろんな人たちと関わりながら音楽を作り続けていくうちに、考え方がだんだん変わってきて。誰かを元気づけられるような、背中を押せるような存在になりたい。それが、僕が音楽をやる上で一番大きなモチベーションになってますね。

二葉要:僕も普段からたくさんのアーティストの楽曲を聴いてますけど、誰しも、その時代時代で、自分の思い出とつながっている曲ってあるじゃないですか。何年経っても、その曲を聴くと当時を思い出す、みたいな。僕たちの曲が、みなさんにとって、そういう“思い出の一曲”になってほしいし、そういう曲を届けられるアーティストになりたいなって思います。

――ちなみに、二人の“人生の思い出“の曲は?

要:スキマスイッチ大橋卓弥さんの「ありがとう」。親への感謝の思いを歌った曲です。僕たちが高校時代、寮生活を始めるときに、その曲を母にプレゼントしたんですが、母が聴きながら泣いていたのが忘れられなくて。今もあの曲を聴くと、当時の母の表情を思い出して、しんどいときも「頑張ろう」って思えるんです。

勇:僕は、HYさんの「AM11:00」。これを聴くと学生時代を思い出すんです。ORANGE RANGEさんもそうですけど、青春ど真ん中の頃の歌って、やっぱり忘れられないですね。

■ 「双子でよかったと思うことは、喜びは2倍になり、悲しみは半分になる」(要)

――ところで、二人が「双子でよかった」と思うことは?

勇:とりあえず、友達が倍になることかな。

要: 確かに友達を作るのは早かったよね。双子ってことで早く顔を覚えてもらえるし。あと、これは双子に限った話じゃないと思うんですけど、悩みを打ち明けたり、相談したり。ありがちな表現だけど、喜びは2倍になって、悲しみは半分になる、みたいな…。

勇:あと、着られる服も2倍になるしね(笑)。

――お話を聞いていると、ご家族も仲が良さそうですね。

勇:はい、めちゃくちゃいいと思います!

要:ひとえに母のおかげだと思いますね。「家族は仲良く」が母の口癖で、今でも兄弟仲はめちゃくちゃいいですから。

勇:かなり早い段階で親父が単身赴任になって、その後、僕らが高校2年の時に亡くなってしまったんです。でも、兄貴の反抗期も、僕らがグレそうになったときも、母は逃げずに体当たりでぶつかって育ててくれました。

要:本当に母にはずっと心配をかけてきたので、今回のメジャーデビューは、心底ホッとしていると思います。

――では最後に、ファンの方々、ザテレビジョン読者の方々へ、メッセージをお願いします。

勇:メジャーデビューしたばかりで、僕たちが何者なのか、役者なのかアーティストなのか、いろんな疑問を持たれる人も多いと思います。でも、僕たちはどんな仕事も本気でやっていますし、ぜひこの「Gemini」をきっかけに、TWiN PARADOXの存在を知ってもらえたらうれしいです。

要:ステージの上からみなさんに、すごく熱いものをお届けする自信があるので、ぜひライブに足を運んでもらえたら。きっと新しい発見があると思うので!(ザテレビジョン

2020年2月26日、シングル「Gemini」で待望のメジャーデビューを果たすTWiN PARADOX