中古住宅やマンションで以前の住民が残していった物が見つかったという出来事が稀にあるが、このほどアメリカで築50年以上経つと思われる民家の床下から人間の舌などが入ったボトルが発見され、地元の人達を騒然とさせた。『The Sun』『WCJB』などが伝えている。

米フロリダ州ゲインズビルにある民家で今月17日、建物の基礎検査を行った男性が床下に白いプラスチックのボトルを発見した。8~10個ほどあったボトルはそれぞれにマスキングテープが貼られており、アンジェラ、ヘザー、バージニアなど人の名前が書かれていた。

また名前の他に日付のラベルが貼られており、1960年代のものと見られた。ボトルはおよそ1ガロン(約3.8リットル)が入る大きさで、男性はそのうちの1本の蓋が開いていることに気づいて中を覗いてみたところ、ビニール袋に入った小さな骨のような物が見えたそうだ。

男性はそのビニール袋を取り出して中を確認すると、それは小さな乳児の遺体で顔の部分がまだしっかりと形状が残ったままだったという。恐ろしくなった男性はその家の現所有者に告げず、すぐに警察を呼んだ。

そして到着した警察官によって、他のボトルの確認作業が行われた。すると中にはホルムアルデヒドと人間の身体の部位が入っており、その一部には人間の舌が含まれていた。

その後の調べにより、この家は世界的に有名な病理学者で現在はフロリダ大学の名誉教授でもあるロナルド・A・バーグマン博士(Dr. Ronald A. Baughman)がかつて所有していたことが明らかになった。

彼は既に研究者としての仕事は引退しており、その後この家は元妻のメアリーバーグマンさん(Mary Baughman)が所有していたため、警察官は2人に事情を聞いたようだ。

実はバーグマン博士がまだ若かりし頃の1960年代から1970年代にかけて研究のために標本を入手していたが、のちにフロリダ大学で働くこととなり、インディアナ州からこの家に引っ越してきた。その時、標本も一緒に持ってきたようだが、フロリダ大学の研究では標本を使用する機会がなかったそうだ。

バーグマン博士はのちに「舌を保存するのに最適な場所が床下だった」と話しているが、それまでバーグマン博士とメアリーさんは床下に保管した標本のことをすっかり忘れていたようだ。またフロリダ大学のスポークスマンであるスティーヴ・オーランド氏(Steve Orlando)は、今回の騒ぎについて次のように語った。

「50年前の大学の方針と当時の法律がどのようなものかは分かりませんが、今は許されることではありません。そのような行為を禁止すべく州の法律そして大学の方針があります。教員や研究者が、そのような物を持ち帰るということは合法でも適正でもありません。」

しかし警察では「フロリダ大学と地元に3つの病院があるゲインズビルでは、このようなことは珍しいことではない」と述べており、犯罪行為はないものとして引き続き調査を進めているという。

ちなみに1988年12月のバーグマン博士の「一卵性双生児の口腔扁平上皮癌の症例報告」をまとめた論文のプロフィールには、「口腔顎顔面外科の上級トレーニングプログラムで准教授兼ディレクター」と書かれている。

画像は『The Sun 2020年2月18日付「CREEPY FIND Jars of preserved HUMAN TONGUES dating back 50 years are found hidden in house」(Credit: Reddit)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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