日本政府観光局の発表によると、韓国からの訪日客数が半減したことなどにより、1月の訪日外国人数が2019年10月から4カ月連続で前年同月比マイナスとなったことが分かった。

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■4カ月連続で前年割れ

 19日、日本政府観光局(JNTO)が1月の訪日外国人客数(推計値)を発表した。1月の訪日外国人客数は前年同月比1.1%減の266万1,000人となり、2019年10月から4カ月連続、1月としては2年ぶりのマイナスとなった。

■春節の前倒しで韓国除くアジア地域は好調

 国・地域別で最も多かったのは、中国で前年同月比22.6%増の92万4,800人。ついで、台湾が46万1,200人(前年同月比:19.0%増、以下同じ)、韓国が31万6,800人(59.4%減)、香港が21万9,400人(42.2%増)、アメリカが11万7,300人(13.7%増)、タイが11万2,500人(21.4%増)、オーストラリアが8万5,300人(5.2%増)、フィリピンが5万3,600人(48.9%増)、ベトナムが5万400人(42.5%増)、マレーシアが4万4,800人(42.7%増)などとなっている。

 韓国を除いたアジア地域は全ての国・地域で大きく伸びており、中国、台湾を始め、フィリピンマレーシアなどでも1月として過去最高の外客数となっている。これは新規路線の就航とともに、昨年2月だった春節が1月に前倒しになった影響があるとのこと。プラスとなった国・地域では、オーストラリアフランス(7.7%増)が一桁の伸びに留まった以外は、多くの地域で2桁割合の伸びとなっている。

■韓国とドイツマイナス

 国・地域別でマイナスとなったのは、韓国とドイツ(1万1,200人、前年同月比1.4%減)のみ。韓国は経済の低迷や日韓情勢の影響により減便や運休が増えてり、韓国から人気の海外渡航先としてベトナムの名前が上がっている。

 ドイツは従来から訪日需要が少ない時期に差し掛かったうえ、経済の減速傾向が原因となってクルーズドイツ人旅行客が減少しているという。

■春節の前倒しと新型コロナウイルスの影響

 韓国からの外客数がほぼ半減したことで、訪日外国人客数全体に占める韓国の割合は、2019年1月の約29%から20年1月は約12%にまで減少した。その一方で中国が同約28%から約35%、台湾は同約14%から17%にまで増えている。ただし東アジア全体では同77%から72%に減少した。

 2月以降は、「中国市場を中心にCOVID-19新型コロナウイルス感染症)の海外旅行需要への影響が懸念される」ことに加え、春節の前倒しがあったことから、減少幅の拡大が予想される。

1月の訪日外国人、1.1%減の266万人 4カ月連続マイナス 韓国が59.4%減