7月24日に予定されている東京五輪の開幕が近づくなかで、新型コロナウイルスの感染が拡大している。中国メディアの新浪は19日、新型コロナウイルスの感染が拡大しているというのに、日本ではマラソン大会が行われたと伝え、「日本は果たして新型コロナウイルスの拡大を抑え込むことができるのか」と疑問を投げかける記事を掲載した。

 記事は、日本は国土が小さく、人口密度も高い国であり、感染症の蔓延は「極めて危険」な環境にあると指摘。しかも7月には五輪の開幕が控えていると指摘し、日本オリンピック委員会側は「延期や中止は考えていない」と発表し、2月15日には聖火リレーリハーサルが行われたと紹介した。

 そして、日本は開催が迫った東京五輪のために様々な準備を重ねてきたのは事実であり、国内スポンサーの数は過去最多となったほか、観戦チケットの販売も非常に好調で、多くの競技でチケットが入手困難になっているほどだと指摘。こうした状況下で東京五輪が延期もしくは中止となれば、日本経済に深刻な打撃となるのは明白であり、「新型コロナウイルスの感染拡大という突発的な問題が生じているものの、東京五輪の開催についてはもはや退路のない状況なのだろう」と主張した。

 一方で記事は、日本では新型コロナウイルスが問題となってからもマラソン大会が各地で開催され、裸祭りまで開催されたと指摘。中国ではすでにほぼすべてのスポーツイベントが中止となっているというのに、いまだにイベントが開催されている日本に対して「新型コロナウイルスの感染を抑え込むのは今が大切な時なのではないか」と疑問を抱かざるを得ないと主張し、日本は中国の方法から学ぶべきなのではないかと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本で行われたマラソン大会や裸祭りに「新型コロナの抑え込みは今が大切な時だぞ?」=中国