新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国では、地下鉄に乗る際には「体温を計測し、マスクをつけること」が乗客の守るべき重要なルールとなった。日本ではまだそこまでの状況にはなっていないものの、日本の電車内には多くの「ルール」が存在するのもまた事実だ。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本の電車内で迷惑行為とされることについて紹介する記事を掲載した。マナー違反になってしまう行為が非常に多く、「厳しさでいえば中国は日本の10分の1に過ぎない」としている。

 記事はまず、日本民営鉄道協会が発表した「2019年度 駅と電車内の迷惑行為ランキング」を紹介。ランク入りした行為は、「小さなこととはいえ、確かに迷惑なことだ」と同意している。例えば、1位の「座席の座り方」については、「個人の空間意識がとても強い日本人は、隣の人の頭が肩にもたれかかってくることは許せないことだろう」と分析した。

 また、3位には「荷物の持ち方、置き方」がランク入りしたと紹介。特に最近の日本ではビジネスパーソンリュックを背負って電車に乗るのをよく見かけると記事は指摘し、混在した電車では背中に背負ったリュックは非常に迷惑になると伝えた。そのため、鉄道会社でもリュックは体の前に抱えるか、荷物棚に置くよう勧める広告を流して注意を促していると紹介した。

 このほか、「電車内での化粧」もマナー違反であることや、優先席付近ではペースメーカーを使用している人のために携帯電話を使用しないことなども、日本の電車のルールだと伝えた。

 最後に記事は、中国の交通運輸部が公表した中国の地下鉄におけるマナー違反の行為も紹介。これには「営業活動、物乞い、パフォーマンス、大声でのおしゃべり、騒ぐこと、電子製品を使用する際にスピーカーで音を流すこと、車内での飲食、痰吐き、ガム吐き、果物の皮の投げ捨て、ごみのポイ捨て、座席に寝転がることや土足で上がること」などがあると伝えた。

 こうして見ると、日本と中国では迷惑行為とみなされることの程度に大きな違いがあるようだ。中国の基準を見ると、日本は要求が高すぎるとも言えるのかもしれないが、それにしても中国の基準はやはり低すぎるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

驚愕! 日本の電車のルールが「こんなにも厳しいなんて!」=中国メディア