2月14日(金)、山形県酒田市において、生活クラブ事業連合生活協同組合連合会(本部:東京都新宿区、以下生活クラブ)とその提携生産者で設立した(株)庄内自然エネルギー発電(本社:東京都新宿区) は、発電事業の収益の一部を寄附する贈呈式に出席いたしました。
記念すべき第一回目の寄附金額を1,000万円とし、これを酒田市に贈呈しました。市は共同宣言及び協定に基づき市議会3月定例会へ庄内自然エネルギー発電基金の設置を提案することとしています。

2019年2月、生活クラブグループ各団体とその提携生産者等で、発電量年間約18,000MWhの「庄内・遊佐太陽光発電所」を山形県遊佐町に建設しました。その目的は、庄内の地域資源である自然エネルギーで発電した電力を供給し、収益を持続可能な地域社会づくりに活用するためです。

2019年5月、当発電所の本格稼働に際し山形県酒田市山形県遊佐町、生活協同組合庄内親生会、生活クラブ連合会、(株)庄内自然エネルギー発電の5者で「庄内自然エネルギー発電基金(仮称)」創設に向けた共同宣言及び宣言に基づく協定を締結しました。

協定書締結から約1年を迎え、このたび発電事業の収益の一部を寄附する運びとなりました。

(左から)遊佐町 副町長 本宮茂樹氏、(株)庄内自然エネルギー発電 代表取締役 新田嘉七氏、酒田市 市長 丸山至氏、 生活クラブ連合会 会長 加藤好一、同 常務理事 渡部孝之
■当日の様子
■株式会社庄内自然エネルギー発電 代表取締役 新田嘉七氏
弊社の庄内・遊佐太陽光発電所は、昨年4月の商業運転開始以来、順調に発電を続けております。本日は5者の共同宣言に基づき酒田市に設置予定の基金に寄付する運びとなりましたことに対しお礼を申し上げます。この事業は地域へ貢献したいという動機で始めました。特に食(F)、エネルギー(E)、福祉(C) をこの地域で自給し、庄内地方の持続可能性を実現する活動に貢献したいと考えています。
山形県酒田市 市長 丸山至氏
生活クラブと庄内地方の提携生産者の長きにわたる食を通じた関係が発展し、本日、地域のために庄内・遊佐太陽光発電の収益の一部を寄付いただくに至りました。そのことに改めて感謝申し上げます。
寄付金は、今年3月の市議会へ基金設置を提案し、今後その使途を検討してまいります。共同宣言を締結した5団体が連携して、新しい都市と地方の関係を築けるよう、庄内の持続可能な地域づくりに役立てたいと思っております。
山形県遊佐町 副町長 本宮茂樹氏
この度の寄附に対し、お礼を申し上げます。遊佐町の広大な敷地に庄内・遊佐太陽光発電所を作り、その収益を持続可能な地域作りに活用するという先進的な取り組みがいよいよ始まりました。大いに期待しております。
共同宣言を締結した5団体と連携し、遊佐町では環境保全の取り組みなどをさらに進めていきたいと考えております。
■生活クラブ連合会 会長 加藤好一
生活クラブは約50年、ここ庄内の豚肉やお米の生産者とつながってまいりました。このような関係性を生活クラブでは「共同購入」「産直」など様々な言葉で語ってきました。現在、同様の関係性は全国に広がっています。ですが、ここ庄内地方と生活クラブの関係性は常に特別で、先進的なモデルケースを構築してまいりました。食の提携で築き上げた関係がさらにエネルギーの分野に進み、そして地域への貢献にまで進められようとしています。この新たな取組を一緒に進めてきた皆さまに感謝申し上げます。
■生活クラブ連合会 常務理事 渡部孝之
庄内地方と生活クラブは食を中心に関係性を築いてまいりました。当会の共同購入の供給高約900億円の1割強が庄内産のものであり、事業規模でも関係性の深さが現れています。食で庄内との関係に重点を入れてきたように、エネルギーの取組みや地域づくりにも、共同宣言を締結した5団体とともに進めていきたいと思っております。基金もそのために使っていただければと思っております。

【ご参考】
■庄内・遊佐太陽光発電
「庄内・遊佐太陽光発電所」は、約31ヘクタールの遊休地を利用した雄大な景観と、約5,700世帯分を発電する施設として、2019年4月から本格稼働しました。
生活クラブとの縁の深い山形県庄内地域では、生活クラブグループと庄内地域の関連団体ですすめる「庄内FEC自給ネットワーク構想」(※1)の実現に向けた活動が活発に行われています。「庄内・遊佐太陽光発電所」は、同構想による活動と、サステイナブルな地域づくりに連帯していきます。

[発電所概要]
名称:庄内・遊佐太陽光発電
運営:株式会社庄内自然エネルギー発電
売電実績(2019年4月~12月):1,6120MWh

*1庄内FEC自給ネットワーク構想:「食(F)」「エネルギー(E)」「福祉(C)」を可能な限り庄内の地域内で自給することによって地域コミュニティの強化と雇用を創出し、サステイナブルな社会づくりを目指す構想。FEC自給圏という構想は経済評論家の内橋克人氏が提唱した。

■生活クラブについて
生活クラブは生協の中のひとつです。 今から約50年前、 「まとめ買いして安く分け合おう」と、 200人あまりのお母さんたちが集まって牛乳の共同購入を始めたことからスタートしました。 今日の生活クラブでも、 既存の商品を購入するのではなく、 自分達の生活に必要な品物を、 自分たちが開発過程にかかわりながら生産者とともに、 納得いくものをつくるという、 徹底したものづくりの姿勢でとりくんでいます。

生活することは、 消費することです。 ”なにを””どのように”消費するか、 という選択は、 そのまま、 「どんな未来にしたいか」「次の世代へ何を手渡したいか」へとつながっていきます。
私たちは、 自然と共生し、 食べ物(Food)、 エネルギー(Energy)、 福祉(Care)をできるかぎり自給・循環させる「サステイナブル持続可能)な生き方」を選びます。 いま生きるいのちと次世代のいのちを、 おなじように大切に考えて、 すべての活動を行います。

URL: https://seikatsuclub.coop/
生活クラブ申し込みURL: https://welcome-seikatsuclub.coop/

■生活クラブの受賞歴
<世界的評価>
1989年 「THE RIGHT LIVELIHOOD AWARD(ライト・ライブリフッド)名誉賞」受賞
(※“もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる)
1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」受賞

<国内>
1999年 開発した超軽量牛乳びんグッドデザイン賞
2006年 グリーンピースジャパンの「トゥルーフード特別賞」
2007年 Rびんの活動(びん再使用ネットワーク)が環境大臣賞
2009年 「Food Action Nippon アウォード2009」優秀賞受賞
2010年 フード・アクション・ニッポンアワード 2010製造・流通・システム部門 入賞
(国産消費材の供給で145億キロカロリーの自給を高めたことによる)
2013年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏・近畿 1位
2013年 フード・アクション・ニッポン アワード2013入賞「食べるチカラ”キャンペーン」
2014年 フード・アクション・ニッポン アワード2014入賞「生活クラブの健康な食デザイン『ビオサポ』」による食料自給率向上への寄与
2014年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2015年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏・近畿 1位
2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞
2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰
2018年 第6回環境省グッドライフアワード 優秀賞(NPO・任意団体部門)
2020年 オリコン顧客満足度(R)調査 食材宅配サービス 首都圏 1位

配信元企業:生活クラブ事業連合生活協同組合連合会

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ