広大な中国国内を比較的短時間で安く移動できる中国高速鉄道。すでに主要都市の多くが高速鉄道で結ばれていて、中国国民のみならず中国を旅する外国人の多くにも利用される移動手段となっている。時に新幹線と比較されることもある中国高速鉄道だが、日本人観光客から「欠点」を指摘されることもあるようだ。

 中国メディアの新浪は17日、日本人が指摘したという「中国高速鉄道の欠点」を紹介する記事を掲載し、「反論できないものの、中国人にとっての欠点とは大きな違いがある」と伝えた。

 記事はまず、新幹線について「日本の科学技術の最高峰」であり、日本の高い技術力を体現した存在であると主張。そして、中国にも新幹線に負けず劣らずの高速鉄道があると主張し、中国高速鉄道は世界最長の営業距離や営業速度としては世界最速であることなどを指摘する一方で、「中国を訪れて高速鉄道に乗車した日本人は中国高速鉄道の欠点を指摘する」と伝えた。

 その欠点とは、「車内で販売されている弁当の値段が高い」、「運賃が割高」、「全車禁煙」ということだという。記事は「中国高速鉄道の車内で販売されている弁当は確かに中国人の間でも評判が悪く、乗車券の価格も一般庶民からすれば確かに安くない」と指摘。また、中国は喫煙率の高い国であり、全席禁煙に不満を抱いている人は少なくないと賛同した。

 一方、中国人の観点からすれば、「どれも受け入れられない」ほどのものではないと指摘し、むしろ「高速鉄道の車内で、まるで自宅にいるかのように我が物顔で振る舞う乗客」や「土足で座席の上に乗るなどして騒ぐ子ども」、「イヤホンをせずに大きな音で音楽を聴く乗客」など、さまざまな「マナー違反の行為」のほうが「我慢ならないのだ」と主張。日本人が指摘したという中国高速鉄道の欠点は「反論できないものの、中国人からすれば、我慢ならないことは他にあるのだ」と紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本人が指摘した中国高速鉄道の欠点「反論できないが、不満は他にもあるんだ」=中国