2月22日猫の日。「ニャンニャンニャン」という語呂合わせから、1987年に制定されたものだ。

筆者は昔、実家で猫を飼っていたことがあるのだが、実家を出て以来、自分の住まいでは猫を飼ったことがない。長い間、猫のいる生活から離れてしまい、日常における猫とのふれあいは、猫を飼っている友達の家に遊びに行った時のみだ。

その友達にいつも頼まれるのが猫の爪切りの手伝いである。猫の爪が伸びて鋭くなると飼い主がケガをすることや猫自身にとっても巻き爪が肉球を傷つけるなどのリスクにつながることがあるという。そこで定期的に鋭い爪の先を切ってあげる必要があるのだが、これがまあ難しい。嫌がる猫に引っかかれながらも猫を飼うことの大変さと喜びを少しだけ思い出すのであった。

「教えて!gooウォッチ」で探してみたところ、猫との暮らしに関する3つの情報が見つかった。猫の日の記念に紹介させてもらいたい。

■猫のひげに手入れは必要?

爪と同様、猫にとって敏感で重要な部分の一つが“ひげ”だ。猫のひげが持つ機能は非常に多様。「キャットシッターないとう」の内藤由佳子さんによると「ひげは『感覚毛』という別名を持ち、周りの物の存在や自分からの距離、温度変化などさまざま
なことを感じ取ることができます」とのこと(教えて!gooウォッチ「思っていた以上に機能満載の猫のひげ、抜けても大丈夫?」より)。

敏感なセンサーのような役割を果たし、猫を外界の危険から守ってくれているのである。さて、そのひげ、爪と同じように手入れをする必要はあるのだろうか?

「猫のひげは鼻の下だけではありません。目の上や頬、前足首の裏にも生えています。切ったり引っぱったりせずに触らずそっとしておきましょう。猫は自分で顔を洗ってお手入れをしますので、飼い主がひげのケアをしてあげる必要はありません」(内藤さん

なるほど、猫のひげは爪とは違い、何もせずに自然にまかせておくものだと肝に銘じよう。ちなみに、自然に抜けた猫のひげはラッキーアイテムとしてお守りがわりに持っておく人も多いのだとか。

■ルームフレグランスで猫が中毒を起こしてしまうことも

敏感な感覚をもつ猫にとって、アロマウォーターやルームフレグランスが危険を引き起こしてしまうことがあるという。

キャットシッターの内藤由佳子さんは「アロマウォーター、ルームフレグランスにはアロマ成分(濃縮された植物エキス)が含まれています。猫は人間と違い、アロマ成分を分解する機能が大変低く中毒を起こす原因になります」と語る(教えて!gooウォッチ「猫に危険な香りがある?猫の冬の生活に潜む猫にとっての危険をキャットシッターに聞いてみた」より)。

「特にアロマセラピーで使われるエッセンシャルオイルや、アロマキャンドルは非常に危険です。一見大丈夫そうに見えても、長期間使用していくうちに成分が排出されず、少しずつ体に蓄積されるともいわれています。猫を飼っている家では芳香剤やアロマオイルなど匂いを発するものを避けるほうがよいでしょう」(内藤さん

人間にとってはリラックス効果のあるものでも、大事な猫の体のためには必ず注意しておきたい点だ。

■外飼いの猫は室内飼いに慣れてくれる?

最後の情報は、家の中と外を自由に出入りする、いわゆる“外飼いの猫”について。さまざまな理由で室内飼いに変更しなければならなくなった場合、外飼いの猫を新しい環境に慣らすことは可能なのだろうか。

「ペット行動コンサルタントSENDA」の獣医師・千田純子先生によれば、「出入り自由だった猫を、室内飼いにすることは可能です」とのこと(教えて!gooウォッチ「家と外を自由に出入りする「外飼い猫」を完全室内飼いにすることはできるのか?」より)。

その方法について千田先生はこう述べる。

「まず一部屋、または3段ケージを用意してあげましょう。猫の室内飼いに必要なのは、上下運動のできる環境、トイレ、隠れる場所です。室内のトイレを使っていた猫ならかまいませんが、野外で排泄していた猫の場合は、トイレをいくつか用意し、好みのトイレを選べるようにしてください」(千田先生)

いくら人間が環境に配慮したとしても、猫たちにとって生活空間の変化は大きな影響を与えるもの。3~6カ月というスパンで、あきらめずに徐々に慣らしていく必要があるそうだ。

人間とは違う部分ばかりの猫だからこそ、その体や心をたっぷりと気遣ってあげたいものだ。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)

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