中国では他国の自動車メーカーが単独で事業を展開することは認められていないため、各メーカーは中国メーカーとの合弁会社を作って、事業を展開している。中国メディアの新浪は21日、中国車の成長や発展に最も大きな貢献をしてくれたのは「日本のエンジン」であると論じる記事を掲載した。

 記事は、多くの中国人は「中国の自動車産業の発展に最大の貢献をしたのはドイツメーカーである」と認識していると紹介。確かにドイツ車のおかげで中国の庶民も自動車を所有できるようになったのは事実だと指摘する一方、日本のメーカーは自動車にとって最も重要な部品であるエンジンを中国メーカーに提供してきたと指摘し、そのおかげで中国メーカーは自動車を生産・販売してこれた一面があることは否定できないと指摘した。

 続けて、中国ではスズキのエンジンが搭載された小型車は多く、もしスズキのエンジンがなければ中国には小型車が存在しなかったかもしれないと主張したほか、三菱製のエンジンも中国車の発展に大きな貢献をしてくれたのは間違いないと強調。

 日本メーカーが中国企業に提供したエンジンは最先端のものではなかったにせよ、もしエンジンを提供してもらえなかったら中国メーカーは自動車を作ることができず、日本メーカーのエンジンがあったからこそ多くのメーカーは車の動力という問題を解決でき、「創業から成長期までの苦しい時期を乗り越えることができたのだ」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国自動車産業に「最大の貢献」をしてくれたのは「日本のエンジンだ」=中国