今、米軍では、次世代兵器用の技術を評価している最中だ。
それはイスラエルの企業、スマートシューター社が開発した絶対に当たるスマートシューター・テクノロジーで、「SMASH火器管制システム(SMASH Fire Control System)」という。
1月下旬に開催された「SHOT Show 2020」のレンジデイで発表されたSMASHは、固定ターゲットだろうと移動ターゲットだろうと、さらには昼夜を問わず、射手をアシストして一撃必中の射撃を可能にする。絶対に命中する時のみ発砲するのだ。
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次世代分隊用兵器に搭載する火器管制システムのコンペ
昨年夏、米軍は軍事企業を募り、次世代分隊兵器(NGSW)に搭載される先端火器管制システムの設計・開発コンペを開催した。
6.8ミリ口径のNGSWは、現在歩兵をはじめとする白兵戦部隊が採用するM4A1やM249の後継で、小銃や自動小銃といったいくつかのバージョンがある。
スマートシューター社もこのコンペに参加しており、代表的な銃器メーカーのシグ・ザウエル社と提携し、コンペの最終フェーズに臨んでいるところだ。
ターゲットをロックオンし、絶対に当たるときにだけ発砲
SMASHは照準とグリップで構成されるシステムで、その特徴は、ハンドガードの部分に内蔵されたロックボタンにある。
光学照準を覗きながらクロスヘアをターゲットに合わせ、ロックボタンを押すと、ターゲットに小さな四角いマークが付く。するとその情報が内臓コンピューターに送られ、ターゲットをロックオンできる。
この状態だとトリガーを引いても、いきなりは発砲されない。発砲されるのは、射線がきちんと合っているときだけだ。
ロックオンした後でターゲットが移動してしまったなら、照準内のクロスヘアがターゲットに合うよう追い続ければいい。射線が合った途端、必中の一撃をお見舞いしてくれる。
このような正確な射撃よりも、とにかく早く撃つ必要があるのなら、ロックオン機能を使わなければいい。これならトリガーを引いた瞬間、普通の銃と同じように発砲される。
採用されれば2023年から実戦配備
5分もあれば覚えられる簡単操作で、誰にでも一撃必中の射撃が可能になるスマートシューター・テクノロジーは、現時点では、コンペに参加する他のライバル技術と競い合っている最中で、実際に採用されるかどうかは不明だ。
だがもし見事、米軍のお眼鏡にかない採用が決まれば、SMASHは2023年第1四半期から、歩兵旅団のNGSWに搭載されることになるそうだ。
References:military / futurism/ written by hiroching / edited by parumo
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