明治安田生命J2リーグ第1節の愛媛FCvs松本山雅FCが23日にニンジニアスタジアムで行われ、アウェイの松本が2-1で勝利した。

昨シーズン、J2リーグで19位に終わり、降格を免れた愛媛。ホームでの開幕節を迎えたこの試合の先発には、新戦力の森谷、横谷、長沼を加えて臨んだ。

一方、J1リーグで17位に終わり、1年でJ2リーグ降格となった松本は、8シーズン率いた反町前監督に代わって布監督を招へいしてJ1返り咲きを目指す。新戦力からは森下、鈴木がスタメンに組み込まれた。

試合開始からGK岡本も含めて積極的にパスを繋ぐ愛媛に対して、前線からプレッシャーを掛ける松本。すると、8分に松本がチャンスを迎える。右サイドで受けた田中隼磨がクロス。これをボックス中央で杉本がボレーシュートで狙うも、枠を捉えられなかった。

ボールを大事にしながら攻め上がる愛媛は、左サイドからの大きなサイドチェンジで小暮へ渡ると、何度かチャンスになりかけるが、なかなか最終局面まで持ち込めない。

対して、セルジーニョを起点に攻勢を強める松本は、再三にわたる田中隼磨のオーバーラップや杉本、鈴木のドリブルからチャンスを演出。39分には田中隼磨のロングフィードを右サイド深くで受けた鈴木がマイナス方向へパス。これをセルジーニョがダイレクトで合わせたが、相手に阻まれ、そのままスコアは動かず、0-0で試合を折り返した。

迎えた後半開始直後、試合が動く。48分、愛媛の右CK。前野からのボールをニアサイドに走り込んで逸らせた茂木が左サイドネットを揺らし、先制点をもたらした。

しかし、追う松本がすぐさま反撃に出る。52分、右サイド深くへの縦パスに阪野がディフェンスに競り勝ち後方へ。これをボックス内右でフリーで受けた鈴木が、冷静にゴール左隅へ流し込んで同点とした。

この得点によって試合展開が早くなる。そのなかで71分に松本が絶好機を迎える。ボックス手前からセルジーニョがミドルシュートを狙うと、GK岡本が弾き出してこぼれ球に。これをボックス内右で反応した鈴木の折り返しに阪野が合わせて逆転に成功した。

交代カードを利用して攻撃の選手を増やす愛媛は後半アディショナルタイム1分、田中裕人がボックス内右へ侵入して強烈なシュートを放つ。しかし、GK村山の好セーブに遭い、その後もゴールラインを割れないままタイムアップ。鈴木と阪野の得点によって逆転した松本が2-1で勝利を飾った。

愛媛FC 1-2 松本山雅FC
愛媛FC
茂木力也(後3)
松本山雅FC
鈴木雄斗(後7)
阪野豊史(後26)