きっと誰しもが、自分だけの『ヒーロー』を知っているはずです。
つらい時やくじけそうになった時、心を支えてくれたヒーローのような存在…むぎヲ(mugiwo2020)さんにとって、それは1冊の本でした。
自慢の友達から受けた、『教育』という名のいじめ
小学生の頃のむぎヲさんには、自慢の友人がいました。
友人は勉強も運動も完璧にこなし、先生や保護者からの人気も高い、まさに絵に描いたような優等生。
そんな友人から「親友」と呼ばれることを、当時のむぎヲさんは嬉しく思っていたといいます。
しかし次第に、友人はむぎヲさんに対していじめまがいの行動を取るようになっていったのでした。
空気のように扱われたり、汚物を無理矢理踏まされたり、友人の行いはいじめ同然のものでした。
それでも、友人は大人から見れば完璧な『いい子』。これ以上彼女の行動がエスカレートするのがこわく、当時のむぎヲさんは耐えるしかなかったのでした。
しかしある日のこと、むぎヲさんは自分を変える1冊の詩集と出会います。
むぎヲさんの目に留まった、一編の詩とは…。
一編の詩に背中を押され、友人から受けていた扱いを母親に打ち明けることができたむぎヲさん。
当然ながら母親は怒り、相手の家へ文句をいいに行こうとします。
それでも、当時のむぎヲさんは「彼女といて楽しかった日々も本物だから」と、母親を止めたのでした。
結局その後、友人とはクラスが別になり、次第に言葉を交わすこともなくなったといいます。
「1冊の本が人を変える」なんてよくいうけど、本当にそうだよなぁと思う。
本との出会いによって救われた当時の自分を思い出し、そう語るむぎヲさん。
当時のむぎヲさんがそうだったように、このむぎヲさんのエピソードもまた、誰かの『救い』であり『ヒーロー』になるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- mugiwo2020
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