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  どんな場所にも難なくフィットし、しなやかな動きを見せる猫が、実は個体である一方で液体だったという衝撃的事実をカラパイアでもちょくちょく伝えているが、今回はイタチ科に属する肉食動物のフェレットに、流動液体疑惑が生じている。

 アメリカのカリフォルニア州にある大学の研究クリップによると、フェレットが狭い空間を移動する際に、30%ほど体が伸びていることが判明したのだ。

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Ferrets: Animals in Liquid Form

フェレットの流動的な動きを捉えた動画

 カリフォルニア州南部のサンバーディーノにあるCalifornia State University San Bernardino(CSUSB)のアンジェラ・ホーナー博士が研究したフェレットの動画が、アメリカのTV番組『Nature』で紹介された。

 ホーナー博士が「フェレットは、非常に柔軟性のある流動体の動物」と述べているように、実験では実に興味深いフェレットの流動性が明らかになった。

 透明の横長の容器に入れたフェレットに地面を移動させ、地下をイメージした狭い通路を繋げて、どのように体の動きが変化するのかをスローモーション映像を通して見てみると、フェレットの体がかなり伸びていることがわかる。

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狭い通路では体長が30%伸びる


 他の肉食動物は、通常脚の長さと体長がほぼ同じだが、フェレットは脚が体長の半分ほどの長さしかない。

 しかし、これが狭いスペースでもスムーズに移動できる理由なのだ。

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 そしてフェレットの柔軟性は、脊椎の作りにおおいに関係している。

 他の動物では、脊椎の各突起が脊椎そのものの過度な動きを抑制する役割を果たしている。フェレットの場合、各突起の接続部分が薄いため、これにより脊椎の動きに柔軟性が生まれる。

 そのため、地下の狭いスペースに移動したフェレットの背骨は30%伸びる。

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 角度によっては、このようにかなり長~く見える。

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 また実験では、フェレットが地上と地下を走るスピードに変化は全く見られないことも判明した。

 動画を見たユーザーらからは、「猫だけじゃなく、フェレットも流動液体だったのか」「私のペットのフェレットも、抱っこしてあげると眠りながら溶けているよ」「流動液体なのに意外と動きは速いよね」といった声が寄せられている。

References:YouTubeなど / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52287963.html
 

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