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 日本人を悩ませる身体の症状といえば、「肩こり」と「腰痛」が2トップです。特に肩こりはスマホやパソコンの普及で年々増加傾向にあります。しかし、肩こりに似た症状で実は肩こりとは少し違うものがあることをご存知ですか?そしてその中には放っておくと危険なものも存在します。

ただの肩こりだからといって放っておくと、悪化してから困ることもあります。そうならないためにも、肩こりに潜む危険信号を見つけ、早期対策を立てられるよう備えておきましょう。

ここでは、肩こりと危険信号の鑑別や、肩こりから来る頭痛についてお話し致します。

そもそも肩こりって何なの?


肩こりとは方の筋肉がコリかたまった状態の事を言います。首から肩にかけて僧帽筋という筋肉がついていて、これは首を横・後ろに動かしたり肩をすくめる動作のときに使う筋肉です。この筋肉が硬くなった状態を一般的には「肩こり」と呼びますが、ここで一つ問題があります。

それは実際に筋肉の硬さと本人が感じる自覚症状には差があるということです。

触ると硬くなっていても本人は肩こりの自覚症状がない場合もあるし、逆にそれほど硬くなくても本人はとても辛いと感じていることもあります。

これは刺激やストレスに対して身体がどう反応するかという問題なので、一言で言うと「体質の問題」という事になります。

もし今現在、肩こりの症状を感じているのであれば、周りが何と言おうとそれは立派な肩こりという事です。

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原因は?

肩こりの原因は多岐にわたります。なので「これが原因!」と一つに断定することはできません。いくつもの原因が重なり合った結果として肩こりが発生します。その中でよくある原因を一つずつ説明していきましょう。

運動不足
筋肉はゴムのように伸び縮みする性質があります。これによって骨格を動かすことが出来るのですが、デスクワークなどで長時間身体を動かさないでいると筋肉の柔軟性は徐々に低下していきます。
本来、人の身体は動くように設計されているので、「動かない」ということがすでに身体にとってはストレスになるのです。

姿勢不良
人の骨格は正しい位置にある時、バランスがとれ必要以上に力を入れなくても姿勢をキープ出来るようになっています。
猫背や反り腰など、姿勢が悪い人は骨格が正しい位置からずれるので、姿勢をキープするために筋肉に余計な力を入れないといけません。
これは常に握りこぶしを作っているようなものなので、当然すぐに筋肉は疲れてしまいますね。

心理的ストレス
緊張やストレスなども肩こりの原因となります。人は強いストレスを受け続けると自律神経のうち、交感神経という活動的な神経が常に興奮状態になったまま、リラックスの為の副交感神経に交代できなくなります。
これによって「身体が休まらない」、「疲れが取れない」という事になり、結果として肩こりを起こします。

眼精疲労
目でモノを見る時、毛様体筋という組織が水晶体というレンズの厚さを調節して、ピントを合わせます。パソコンなどで目が疲れている人はこの毛様体筋の使い過ぎで眼精疲労が起きているのです。
毛様体筋は自律神経支配なので、眼精疲労は自律神経を介して全身に症状を引き起こすのです。その結果の一つとして肩こりがあります。

指の疲れ
手先をよく使う人にも肩こりが多いですね。指を動かす筋肉は前腕部にあります。この前腕の筋肉、特に前腕伸筋群が過緊張状態になると、その緊張が肩・首まで伝わって肩こりを誘発します。

肩こりと間違えるものとは

慢性的に肩が重いと肩こりだと疑わない人が多いですが、実は肩こりでない場合もあります。

肩こりに似た症状を起こすものの、別の問題が隠れている場合、しっかりとした治療が必要ですし、中には放っておくと危険なものもあります。その中でも多いのが「頚椎症」と 「高血圧症」です。

頚椎症
頚椎症とは、頚椎の動きが悪くなることで痛みを起こす疾患の総称を指します。
寝違えやムチ打ちも頚椎に問題があるので、それらをしっかりと治さなかったせいで頚椎に動きの悪さが残り、慢性的な頚椎症になる方が多いです。では、肩こりと頚椎症の見極めはどのようにすれば良いのでしょうか?

まず首を左右に倒して下さい。この時に、

①左右であきらかな可動域の差がある
②倒した方の首元に痛みや、つまる感じがある

上記のいずれか1点でもあれば頚椎症の疑いがあります。
肩こりは筋肉が硬くなるだけなので、可動域制限をまったく起こさないわけではないですが、基本的にそれほど極端な制限はありません。また首を横に倒した場合、倒した方とは逆側の筋肉が伸ばされ、つっぱり感や痛みを感じるのです。
頚椎症は放っておくと、脊髄神経の通り道を圧迫し、腕に痺れを感じる神経根症を引き起こすこともあり、その場合症状は長期化する場合もあるので気をつけたほうが良いでしょう。

高血圧症
血圧が上がると肩こりを感じることもあります。一般的には肩がこると血圧が上がると言われているし、たしかにその通りなのですが、逆に急激な高血圧で肩こりの症状を引き起こしている人も稀にいます。
この時、首周りをマッサージするとさらに血圧が上がりやすくなるので、注意が必要です。
肩こり以外に顔が火照る。頭がぼーっとするなど、普通の肩こりでは起きないような症状を併発している場合、マッサージを受けるより先に一度血圧を測ったほうが良いでしょう。

もし、血圧が高かったらしばらく安静にするか病院を受診しましょう。

ちなみに慢性的な高血圧にはあまり効果ありませんが、急に血圧が上がった時は、足裏やふくらはぎをマッサージすると、下半身に血液が集まり血圧が安定することもあります。

肩こりで頭痛

肩こりが原因で頭痛を引き起こすことは多くの方が知っていると思いますが、これは緊張性頭痛といい、偏頭痛とは別物です。

緊張性頭痛と偏頭痛の違い
肩こりが原因で起こる緊張性頭痛は、肩から首にかけての筋肉が凝り固まる事で起こる頭痛です。対策としては、首から肩を温める・揉みほぐす・ストレッチをするなどして、血流を促してあげることで改善します。

一方、偏頭痛は別名「血管拡張性頭痛」と言い、頭に血液を送る血管が拡張することで血管にある痛覚受容器が反応し痛みを引き起こします。特徴として、脈を打つように痛みを繰り返す・目の前がチカチカするなどの症状があります。偏頭痛の場合、温めると血管が拡張されるので逆に痛みが増すことがあります。正しい対策としては保冷剤や冷湿布などで冷やしてあげましょう。

ここから分かる通り、緊張性頭痛と偏頭痛は対策が逆になります。偏頭痛なのに間違えて肩を揉んでもらうと逆に症状が悪化することもあるので注意して下さい。

また、頭痛は脳血管障害や風邪、花粉症や中耳炎など、他の病気などでも起こる症状です。慢性的に肩こりのある人は頭痛がすると肩こりからだと思いがちですが、一度何か病気の症状かもしれないと考える選択肢があると、病気の早期発見にも繋がります。

日本人の頭痛はその8割が肩こりからと言われていますが、残りの2割は肩こり以外からくる頭痛だということを忘れないで下さい。

まとめ

肩こりは多くの人にとって身近な悩みです。だからこそ正しい知識を持ち、正しく処置をすることが大切になります。

スマホやパソコンはドンドン普及し、年々使う人の低年齢化が進むことで、これからますます肩こりに悩まされる人は増えていくでしょう。そんな時、それが本当にただの肩こりなのか、または肩こりとは違う何かが身体に起きているのかを、鑑別する意識が大切になります。

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※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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それって本当に肩こり?肩こりに隠れた危険信号とは