人手不足が叫ばれるようになって久しい日本。深刻な人手不足の解消に向けて、政府は2019年4月に新たな在留資格「特定技能」を新設し、外国人労働者を受け入れるようになった。しかし、外国人にとって日本で仕事をすることは必ずしも良いことばかりとは言えないようだ。

 中国メディアの今日頭条は、日本で仕事をする際は現実を直視すべきであるとする記事を掲載した。日本で仕事をすることに夢を抱く中国人は少なくないが、実際には難しい問題に多く直面すると紹介している。

 その1つが会社の「従業員に対する評価基準」だ。日本企業の評価基準は外国人には理解が難しく、年功序列の考えは根深いので、外国人が日本で十分に力を発揮するのは難しいとしている。2つ目に「言語の壁」があると指摘。日本の企業では英語の使用比率が非常に低く、日本語ができない人は重用されないと伝えた。

 3つ目は「仕事の後の付き合い」という難しさもあると紹介。先輩後輩の仲を深めるのに仕事の後の飲み会は重要だと指摘した。これは多くの外国人にとって難しい問題だが、中国も同様の酒文化があるので中国人にとってはそれほど大変ではないかもしれない。

 4つ目は「給料基準」。かつては中国の平均給与と比べると日本は非常に高くて魅力的だったが、経済が発展した現在の中国では日本より高給の会社もあり、それほど大きな魅力ではなくなったとしている。最後に指摘したのが「在留資格」の問題だ。外国人が日本で在留資格を得て働くのは難しいことだと指摘した。

 日本としては、人手不足を解消するためにも外国人労働者の受け入れはもはや欠かせない方法の1つとなっているが、外国人からすると日本の職場環境は必ずしも理想的とはいえないようだ。日本の企業としても、外国人が働きやすい環境整備が必要になってくるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本で働くのが「夢」だと? 直視すべき現実があることを知っておくべき=中国