生後3か月の乳児の毛髪から違法薬物が検出されていたことが分かった。産後ヘルパーとして住み込みで働いていた女が、仕事中に薬物を使用していた疑いがもたれている。乳児の母親がFacebookのグループページ「自爆料公社二館」に投稿し明らかになった。『聯合新聞網』『三立新聞網』『自由時報』などが伝えた。

台湾・桃園市に住む郭さんは昨年11月8日に第2子を出産し、11月14日から住み込みの産後ヘルパー(47歳)を雇っていた。しかしヘルパーが自宅に来てからまもなく、ヘルパー宛に匿名で1通の封書が届いたそうだ。「意識がはっきりしない状態で、アンフェタミン赤ん坊ミルクに混ぜたら死ぬぞ。薬をやるなら産後ヘルパーはやめろ」といった文言が、封筒に直接書かれていた。郭さんはヘルパーが嫌がらせに遭っているのだろうと気にせずにいたが、翌日も同様の封書が届いた。そしてヘルパーと相談して契約期間を40日で終了し、延長利用はしないことに決めたそうだ。

その後の12月26日、ヘルパーが臨時休暇を取って外出したため、彼女が使用している寝室を郭さんの夫が掃除したところ、洗面台にピンセットや焦げた綿棒、半透明の結晶物が付着した長さ約10センチのストローなどが置かれているのを見つけた。ヘルパーの薬物使用を疑った郭夫妻は警察に通報し、結晶物は違法薬物のアンフェタミンであることが判明した。

翌日、郭さんは病院で我が子の尿検査をしたが、結果は陰性だったという。しかし下痢や発疹、ひきつけ、黒目が上がるなど気になる症状があったため、乳児の毛髪を薬物検査センターへ送り調べてもらった。その結果が2月初めに届いたが、毛髪からは違法薬物のメタンフェタミン(4928pg/mg)とアンフェタミン208pg/mg)が検出され、1週間から3か月前の間に薬物を使用したと考えられるという判定だった。

「10か月間、お腹の中で大切に育ててきた我が子の身体に薬物が残留しているなんて、とても心配で、悲しい」と辛い心のうちを投稿した郭さん。我が子が泣く度に、目を動かす度に、身体を動かす度に薬物の影響なのではないかと心配で夜も眠れないという。二度と同じような悲劇が起きないよう注意喚起するため、このたび投稿することにしたそうだ。

桃園市警察局は、重大な刑事事件として今も捜査を進めているという。

画像は『自由時報 2020年2月21日付「月嫂吸毒? 父母送驗孩子頭髮有安非他命反應」(郭姓女子提供)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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