無観客試合の可能性が浮上する一方、ルドゴレツはホーム開催を提案&要求

 イタリア北部のロンバルディア州とベネト州で新型コロナウィルス感染者が発見され、サッカー界にも大きな影響を与えている。そのロンバルディア州のミラノに本拠地を置くインテルと27日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)で対戦するルドゴレツ(ブルガリア)は、欧州サッカー連盟UEFA)を通じて対策を要求しているという。

 インテルは現地時間20日、ルドゴレツのホームに乗り込んだEL決勝トーナメント1回戦の第1戦を2-0で勝利している。27日はインテルのホームでのリターンマッチになるが、コロナウィルス問題が勃発している地域への遠征になることで、ルドゴレツは慎重になっているという。

 インテル専門のニュースサイト「FCインテルニュース」では、ミラノを訪れるルドゴレツのサポーターは約600人と予想されることで、クラブはできるだけ早く情報を集めて伝えなければならないとしている。

 現在ミラノ市では多くのイベントが中止または延期となっており、インテルは23日にホームで予定されていたセリエA第25節サンプドリア戦が延期。日程の過密さからこのルドゴレツ戦は無観客試合になる可能性が浮上しているという。

 また、ルドゴレツはUEFAに対して、この第2戦をルドゴレツのホームで行うことができるか提案と要求をしているとも記されている。アウェーゴールなどの扱いがどうなるかは不明だが、ホーム&アウェー方式を完全に覆してでもイタリア遠征を回避する方法を模索している模様だ。

 中国の武漢が発祥地とされるこの新型コロナウィルスの問題は、東アジアから世界中に拡大の様相を呈している。欧州サッカーではイタリアがこの問題に直面しているが、今夏の欧州選手権(EURO)への影響なども含め、多くの課題が浮上し始めている。(Football ZONE web編集部)

新型コロナウィルスの余波はインテルのELホームゲームにも…【写真:Getty Images】