新型コロナウイルスCOVID-19)の感染者の増加に伴って、中国では国内の移動を控えつつ、国外への旅行も見送っている中国人は少なくない。中国メディアの今日頭条は19日、日本旅行を断念した中国人が、過去に日本を訪れた際の手記を紹介し、「再度日本を訪れたい」という願いを綴った記事を掲載した。

 中国で生活する人々は新型ウイルスの蔓延に伴い、日常生活を含め様々な予定の変更を余儀なくされている。近年中国人にとって日本は旅行先として人気が高まっていたが、今回の事態を受けて以前から計画していた日本旅行を諦めたという人は少なくない。

 手記を紹介した中国人女性は過去に個人旅行で日本を訪れたことがあるようで、その時の体験を「日本では都市部から離れた田舎でも、住宅があまりにも豪華で言葉を失った」と振り返っている。

 この女性は旅行中に本来行こうとしていた目的地の住所を間違えてしまったそうで、たどり着いた駅の付近には「目的地と違って、静かな田舎の風景が広がっていた」という。しかし、それは「自分がイメージする田舎とは全く異なり、まるで富裕層の別荘エリアのようだった」と伝えている。

 なぜなら、中国では都市部から離れた田舎の風景と言えば「煉瓦、土、木材で作られた家が山間部や田畑に点々と散在し、鶏や鴨が舗装されない道を走り回る」というもので、日本のように「美しく整然と整備された田舎は中国にはないからだ」と強調。さらに、日本の住宅の作りも中国とは大きく違っていたため新鮮に感じられ、「塀に囲まれた敷地のなかに庭があって、家は2階建てだった」と振り返り、しかも「屋根が斜めになっていたのは、ドラえもんのアニメで見た風景と同じだ」と驚きを示した。

 この女性は自分のミスで不本意にも日本の田舎に行ってしまったようだが、中国とは異なる日本の「静かで趣のある街並みを散策できたことは、思い出深い特別な体験となった」と感想を述べ、また日本を訪れたいという願いを綴っている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

間違えてたどり着いた日本の田舎、そこで見た光景に「仰天」=中国メディア