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geralt/pixabay

 アメリカ合衆国税関・国境警備局(United States Customs and Border Protection:CBP)は、国土安全保障省が所管する最大規模の政府機関だ。

 テロ対策や人身売買、麻薬密輸の取締りの他、農業害虫の侵入防止など、違法または危険な活動から国内の安全を保障することを任務とする役目を担っており、大規模な人員が空港、港湾、国境検問所、国境周辺などに配置されている。

 今回、そのCBP職員により、カナダから来た郵送トラック内から「人間の脳」が押収された。

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オンタリオ州とミシガン州を結ぶ検問所で「人間の脳」押収

 2月14日カナダのオンタリオ州とアメリカのミシガン州を結ぶブルーウォーターブリッジの検問所で、カナダトロントから来たトラックを検査していたCBP職員が、透明なガラスの瓶に入った「人間の脳」を発見した。

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 その瓶は、「骨品標本」というラベルのついた荷物の中にあったという。

 トロントから出荷されたこの荷物は、アメリカのウィスコンシン州ケノーシャに配達される予定になっていたようだ。

合衆国への合法的な入国を申請する書類などは入っておらず

 CBPが発表した声明文によると、人間の脳が入った荷物の中には、合衆国への合法的な入国のための必要書類や申請用紙などは一切入っていなかったそうだ。

 CBPポートディレクターは、声明文の中で次のように述べている。

米国国立公衆衛生研究所である疾病病管理予防センター(Centers for Disease Control and Prevention 以下CDC)は、“このような”荷物の輸入許可に関しては厳しい規制があることを覚えておく必要があります。

 脳が入った瓶はひとまずCBPにより押収されたが、現在CBPの専門チームがCDCと連絡を取っており、「検体の最終処分のための感染性生物学的因子、感染性物質およびベクター感染症における媒介者)」に関連する規則について説明し、この脳をどうするか検討中である旨を伝えたことを明かした。

過去に押収された“奇妙なモノ”

 アメリカの国境局が発見・押収した奇妙なモノは、今回が初めてではない。

 2014年には、ロサンゼルス国際空港の国境警備員が、ナイジェリアからカリフォルニアへ搬送予定の67匹の巨大カタツムリを押収した。

 アメリカでは、有害な寄生虫の原因になるとして軟体動物の輸入は禁止されており、これらのカタツムリは全て焼却されたということだ。

 また、2006年には恐竜の卵を含む8トンもの先史時代の化石が押収された。

 CBS職員がアリゾナでの化石ショーを執り行っていた現場を押さえた後、これら化石はアルゼンチンから密輸された疑いがあることが発覚したという。

References:US Customs and Border Protectionなど / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52288167.html
 

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