南アフリカのクワズール・ナタール州在住のある女性は3年前、マングースに噛まれたことがきっかけで鼻と口、舌の一部、両手、両脚膝下部分を失った。女性が受けた顔面などの再建手術は66回にものぼり、今後も手術が予定されている。彼女はFacebook『Shan Living Life』に自分の経験を綴っており、「ほんの小さな傷である日突然、生活が一変する。敗血症について多くの人に知ってもらいたい。そしてどんなにつらくても諦めないことがいかに大切か感じて欲しい」と訴えている。

クワズール・ナタール州で生活している1児の母、シャニーリア・ ヴィゼさん(Shaninlea Visser、36)は2017年1月17日、当時の上司の家を訪れたところマングースに襲われた。左手の親指と人差し指の間には約1センチほどのひっかき傷ができたが、シャニーリアさんは出血した傷口を洗い流すと気にも留めず帰宅した。

だが2日後、吐き気や胃の不快感に襲われたシャニーリアさんは、職場で意識を失って病院に搬送された。「これが悪夢の始まりだった」というシャニーリアさんは、このように明かしている。

「同僚が倒れている私を見つけ、元上司が病院に連れて行ってくれたのですが、まるで手足が燃えているかのような酷い痛みを感じていたのを覚えています。」

「その後、薬による昏睡状態に置かれたのですが、その間に腎臓や肝臓などの機能が低下し、家族は医師から『抗生剤が効かなければ、我々にできることはない』と言われたのです。」

「幸いなことに抗生剤が効き始め、昏睡状態に置かれてから11日目、私は目を覚ましました。手先は黒く変色していましたが、医師は患部を包帯で巻いて私にショックを与えないように配慮してくれました。」

実は手足が黒く変色したのは皮膚や組織が壊死したためで、シャニーリアさんは感染症の1つである敗血症と、血栓ができやすくなる播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群(DIC)と診断された。そのまま腐った手脚を放置すると命に関わるため、医師らはマングースに噛まれた日から20日後の2月6日シャニーリアさんの両脚を膝下から切断した。またその2日後には両手が切断され、さらに2月17日には鼻と唇が切除された。

シャニーリアさんは手足の切断や顔の一部の切除に追い込まれたこと、そして手術後について次のように語った。

「血液検査の結果で敗血症の原因を特定することはできなかったのですが、医師にはマングースに噛まれた傷から感染症を起こしたのでしょうと言われました。手脚の切断をしなければ命の危険があると告げられた時は本当にショックでしたが、13歳の娘のためにも気持ちを強く持たなくてはいけない、運命を受け入れるしかないと自分に言い聞かせてきました。もしネガティブな気持ちを吹っ切ることができなかったら、今の自分はいないでしょう。」

「患部を切り取ってからも苦難は続き、私はその後の3年間で66回もの再建手術を受けてきました。特に鼻の再建で医師は、太腿から移植した皮膚と、肋骨から取り出した軟骨を使って私の額に新しい鼻を作り、その後本来の位置に戻しています。唇の再建でも太腿の皮膚が移植され、手術には13時間が費やされました。さらに4月には顎の手術が予定されています。」

「健康であること、自由に動けること、独立すること、身体的・精神的な安定などは人間らしく生きるために必要なことです。でもそれらを一瞬にして失った時は希望を失い、鬱になり自暴自棄に陥ります。でもそこからいかに這い上がり、前向きに生きていくか…。これは自分次第なのです。多くの人に敗血症の恐ろしさを知ってもらいたいのはもちろんですが、どんなに苦境に陥っても決して諦めないことがいかに大切か、私の経験を通して感じてもらえたらと思っています。」

画像は『Shan Living Life 2017年7月13日Facebook2020年2月19日Facebook2020年2月20日Facebook』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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