同じ国であっても、地域が変われば人びとの習慣や考え方、気質は変わるものだ。日本でも東京と大阪では様々な違いが存在する。中国でも国内の地域差は「南北差異」と表現されるが、中国メディアの今日頭条は20日、日本も東と西では随分と違っていると伝えつつ、「中国人にとって大阪はまるで自国にいるようで落ち着ける街だ」と伝えた。

 京都や奈良といった観光地にも行きやすく、美味しいものも多いとあって、近年増加している中国人旅行客にとって大阪は大人気の都市だ。記事は、「大阪には通天閣大阪城道頓堀など観光名所が多数あるため人気の観光地だと伝えつつ、「大阪を初めて訪れた中国人は、大阪の人びとは自分がこれまで抱いてきた『日本人のイメージ』と大きく違っていることに気付くだろう」と論じた。

 さらに、大阪人は「とても世話焼きで、しかも意思表現は非常にストレートだ」と強調。多くの中国人は日本人について「堅苦しく、冷たい」という印象を持っているとしながらも、大阪人はこうした印象からかけ離れた人びとだと主張した。

 それゆえ中国人からすると、大阪は他の日本の都市と比べて「中国と大きな文化的差異を感じない街」であり、「どこか身近で、まるで中国にいるかのように落ち着ける街だ」と主張、近年多くの中国人が大阪を訪れるようになっていることも十分理解できると論じた。

 中国を訪れたことがあれば、中国人は賑やかな雰囲気を好むことを肌で感じ取ったことだろう。賑やかな雰囲気と大阪が似ているゆえ、異国の地とはいえ落ち着くのかもしれない。中国では新型コロナウイルスによる団体旅行の禁止措置が取られていて、日本を訪れる中国人が激減している。小売業や旅行関連は大きな打撃を受けており、新型肺炎の一刻も早い終息を願いたいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

中国人旅行客が「まるで中国にいるかのようだ」と感じる日本の都市とは=中国