福岡市・天神周辺のこだわりのコーヒーとオリジナルスイーツが楽しめるおすすめカフェを紹介。ゆったりとした時間が流れる落ち着いた喫茶空間で、美味しいコーヒーとスイーツとともに至福のひと時を過ごそう。

【写真を見る】コクと苦味が調和するブレンド・ワルツ(550円・税込)とガトーショコラ(400円・税込) / 珈琲花坂

福岡市中央区・天神「REC COFFEE meets RETHINK CAFE」

JBCで2年連続日本一に輝いた岩瀬由和さんと、北添 修さんがオーナーバリスタ。市内4店舗目となる同店は天神地区初出店に加え、加熱式たばこPloom TECH」とコラボするなど今までとは違うスタイルを打ち出す。アクセスしやすい立地とはいえ、開店したばかりで連日ほぼ満席の人気ぶりはさすがだ。

専属パティシエを採用し力を入れ始めたスイーツ部門でも、限定の「天神クッキーシュー」を用意するなど同店ならではの楽しみも。2018年夏からは自家焙煎に着手。抽出に秀でたバリスタ集団がどんな味わいの豆を焼くのか。ドリップコーヒーやアメリカーノでその味わいを感じてほしい。

[REC COFFEE meets RETHINK CAFE]福岡市中央区天神2-3-37 1・2F / 092-406-5214 / 8:00〜24:00 / 無休

福岡市中央区・大名「珈琲花坂」

大名の路地を抜け、雑居ビルの5階に上がる。着いた先は喧騒を忘れ静かな喫茶が楽しめる「珈琲花坂」だ。ブレンドが「ワルツ」や「NO.2ソナタ」と名付けられているのがしっくりと感じられる。

花坂和英さんがコーヒーに目覚めたのは東京でDJなどをしていた20代の半ば。コーヒーに何者にもとらわれない自由さを感じ、独学で焙煎をはじめ、喫茶店でも働き始めた。30歳でコーヒー屋として独立するために福岡に移住。店を一から作ることも考えたが「早くコーヒーに触りたい」と考えていたころ、縁があって「バー ペトロール ブルー」に足を運び、昼間の時間を借りて喫茶として営業するいまのスタイルとなった。

もともと深煎りの豆を焼いていたが、ある日、ネルフィルターをもらい淹れたところ、苦すぎずすっと喉を通るあと口のよさに魅了され、それからはネル一筋となった。

また、コーヒーのお供・チョコレートをしっかり感じられるガトーショコラにもエピソードがある。「東京時代に好きだったケーキ店のガトーショコラを自分のコーヒーと楽しんでもらいたい」とダメ元でレシピを聞いたところ快諾。しかも福岡まで来て直接レッスンをしてくれたという。花坂さんには、そんな縁を呼び込むような、にじみでる人柄があるのだろう一杯のおいしさ以上の何かがもらえる。それがうれしくてまた珈琲花坂を目指す。

[珈琲花坂]福岡市中央区大名1-10-21 5F / 092-714-6786 / 10:00〜18:00(LO17:30) / 不定休

福岡市中央区・警固「MODOO’S COFFEE BREWERS」

オーナーバリスタは弱冠29歳の廣瀬規一さん。廣瀬さんはコーヒー大国として知られるオーストラリアの7軒ものカフェで働き、ヘッドバリスタも務めた実力派だ。「エスプレッソの一番濃縮された液体だけを使うピッコロラテなど現地のメニューをそのまま再現しています」と廣瀬さん。エスプレッソの鮮烈な甘さが味わえる一杯を堪能してほしい。2019年秋からは、オリジナルグッズ販売に併い、ネットショップも開設予定だ。

[MODOO’S COFFEE BREWERS(モドゥ コーヒー ブリュワーズ)]福岡市中央区警固3-1-28 2F / 電話なし / 11:00~21:00 / 木曜休み

福岡市中央区・警固「SHIROUZU COFFEE ROASTER 警固店」

白水和寿さんのコーヒーの原点は、アパレル業界で働いていた時に毎日飲んでいた缶コーヒー。常連客からの差し入れを飲みながら話をする時間が何より好きだった。やがて老舗喫茶「珈琲舎のだ」の扉をたたくことに。

店の“看板コーヒー”として提供するサイフォン式も、修業店での抽出方法を踏襲した。見た目のおもしろさもさることながら「抽出温度が高いので味がしっかり出るし、飲んでいくうちに温度が下がり、味わいが変わるのもおもしろい」と白水さん。

2012年、1号店となる港店を開き、その3年後に警固店を開店。同じ年に自家焙煎を始めた。今、港店で使っているのはオランダ製の「ギーセン」の焙煎機。浅煎りが主流のサードウェーブ系ロースターが憧れる機種ながら、白水さんが中心にすえるのは中深煎りの豆。「中央区でも少し離れた港エリアで、お客さんの反応が一番よかったのが昔ながらの中深煎りタイプ。地域に密着したお店になりたいと思っていたので、焙煎度はそこに絞り、しっかり甘味が出る豆を選んでいます」と白水さんは話す。

今や、気鋭のアーティストKEN氏のグラフィックが壁を彩り、パンケーキがおいしい店として女性の支持を集めるおしゃれな店の代表格。でも白水さんが大切にするのは地域に愛されるコーヒーの味作り。その落ち着く味で、かつての自分のように会話を楽しんでほしいと願う。

[SHIROUZU COFFEE ROASTER 警固店]福岡市中央区警固2-15-10 / 092-753-7714 / 8:00〜24:00 / 年末年始休み (九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)

サクサク生地にアーモンドカスタードが入る天神クッキーシュー(250円)、アメリカーノ(440円) / REC COFFEE meets RETHINK CAFE