新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中国国内では東京五輪が予定どおり開催できるのかと危惧する声は少なからず存在する。こうした声に対し、中国メディアの新浪は23日、日本のネット上で行われたアンケートで、日本人ネットユーザーの実に6割が「日本は東京五輪を中止すべきだ」と回答したと驚きとともに伝える記事を掲載した。

 記事は、新型コロナウイルスの存在は東京五輪の開催に影響を及ぼすのは確実だと指摘する一方、4年に1度の祭典が中止になる可能性は「低いと考えるのが一般的ではないか」と主張。しかも、日本はすでに莫大な資金を投じて会場を整備しており、日本側からすれば中止によって生じる損失は到底受け入れられないだろうと論じた。

 一方、日本国内でも新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、日本の大手ポータルサイトで行われたアンケートでは、約3万人の日本人ネットユーザーのうちの約6割が「中止すべき」と回答したと紹介し、「予定どおり開催すべき」と回答したのはわずか12%ほどに止まったことを紹介。日本人ですら東京五輪の開催を悲観的に見ていると伝えた。

 さらに、多くの日本人が「東京五輪を中止すべき」と回答したのは、ある意味で「正常なこと」だとし、それは「命は何よりも重要だからだ」と主張。だが、日本政府や東京都にとっては簡単に中止を受け入れられるはずがないとし、中止になればこれまでの投資は無駄になり、期待していた経済効果も得られなくなってしまうと指摘、新型コロナウイルスの抑え込みと東京五輪の開催をめぐって、日本は今後非常に難しい判断を迫られることになると強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

驚き・・・日本人ネット民の6割が「日本は東京五輪を中止すべきだ」と回答=中国メディア