横浜FCとの開幕戦、0-1と劣勢の後半にサンペールのパスから古橋が同点ゴール

 ヴィッセル神戸は23日、J1リーグ開幕戦で横浜FCと対戦し、ホームで1-1と引き分けた。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの華麗なスキルに注目が集まった一方、スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は元バルサMFセルジ・サンペールが見せたスルーパスを「魔法のアシスト」と絶賛している。

 神戸は今季の公式戦初陣となった8日の富士ゼロックススーパーカップで、J1王者の横浜F・マリノスと3-3の激闘を演じ、PK戦の末に撃破。12日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第1節でジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に5-1、19日の第2節で水原三星(韓国)に1-0と、公式戦3連勝を飾っていた。

 そうして迎えたホームでのJ1リーグ開幕戦だったが、昇格組の横浜FCを相手に前半24分に失点。劣勢の神戸は後半29分に左サイドから仕掛け、相手ペナルティーエリア手前でボールを持ったサンペールが4人の間を通す絶妙なスルーパスを送り、FW古橋亨梧が押し込んで同点ゴールを奪った。

 スペイン紙「ムンド・デポルティーボ」は、元バルセロナMFサンペールのプレーをピックアップ。「セルジ・サンペールがJリーグ開幕戦で魔法のアシスト」と見出しを立て、チームを敗戦の危機から救った圧巻のプレーを称えている。

「日本で話題となるパスを見せた25歳の若きMFは不可欠な存在だった。ゴールまで約25メートルの距離から正確無比のパス。ライバル選手の間を通し、古橋が同点弾を叩き込んだ」

 試合は1-1の引き分けに終わり、勝ち点1を分け合う形となったものの、サンペールのプレーが母国で脚光を浴びている。(Football ZONE web編集部)

魔法アシストを披露したサンペール【写真:安田健示】