中国メディア・東方網は24日、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒が強まっている日本で、あるアイドルグループの握手会にて採用された感染対策措置に対して「誠意がない」との声が出ていると報じた。

 記事は、日本国内でのウイルス感染が拡大する中で、多くの芸能人が公開活動を続々とキャンセルする対応を取っていると紹介。そんな中で、東北地方のアイドルグループ「いぎなり東北産」が先日実施した握手会では、アイドルがファンと直接ではなく「マジックハンド」を介して握手する方式が採用されたと伝えた。

 そして、実際の握手会の様子を撮影した写真では、メンバーたちがマスクを着用したうえで、同じくマスクを着用したファンのもとにマジックハンドを差し出し、握手を行う様子が写っていることを紹介した。

 そのうえで、日本のネットユーザーからは「創意を用いる場所が間違っている」、「本当に大事なところはそこではない」、「アイドルに触れられず、目しか見られないというのは寂しい」といったコメントに加え「マジックハンドも消毒しなければファンがみんな感染リスクを負うことになる」、「ファンは同じマジックハンドと握手するのだから、アイドルは感染しなかったとしてもファンに感染する」「誠意が全くない。中止した方がまし」といった批判的な声が寄せられたと伝えている。

 マジックハンドが感染防止の対策になっているかと言えば、記事が紹介したネットユーザーが指摘するように些か疑問だ。開催自体の可否はさておき、マジックハンドへの握手よりも、握手をしないようにすることのほうが、感染を防げる可能性が高い。中国のネットユーザーは「そもそも中国では握手せず、サイン会があるだけ」、「ファンたちが楽しみしているのはアイドルとの会話。握手にそこまで興味はない」といった見解を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

新型コロナ対策で日本のアイドルが握手会で講じた措置が物議「誠意ない」=中国メディア