中国メディア・東方網は24日、「どうして日本人の教育方式は、われわれが学ぶに値すると言われるのか」とし、特に日本で小さいころから行われる礼儀教育について紹介する記事を掲載した。

 記事は、日本に行ったことのある中国人が日本の印象としてしばしば語るのが子どもたちの礼儀の良さであり、小さな幼児や児童が道を譲ってくれたドライバーに「ありがとうございます」とお礼を言う光景をよく見かけるという話を聞くと紹介。「われわれは子どもを教育する際に、礼儀の部分までしっかりできているだろうか」とした。

 そのうえで、日本で行われている礼儀教育のポイントをいくつか挙げた。まず、礼儀の教育は幼稚園の段階から行われ、そのもっとも基本的なものは朝と帰りのあいさつであると紹介。朝は子どもたちが先生や友だちに元気よく「おはようございます」とあいさつし、帰る時にはみんなで「先生さようなら、みなさんさようなら」と言うのが日課になっているとして、この小さな積み重ねを毎日続けることにより、一生もののあいさつの習慣が身に付くのであると評した。

 また、日本では他人に面倒をかけた際に「ごめんなさい」と謝り、助けてもらった時には「ありがとう」と感謝することも幼少期から教えられると説明。さらに、食事をする際にも「いただきます」、「ごちそうさま」という言葉から食べ物や食べ物を作ってくれた人への感謝の気持ちを学ばせる教育も行われていると伝えた。

 このほか、礼儀の教育が単に学校や幼稚園のみで行われているのではなく、家庭でも家族に対して「ありがとう」と言ったり、誰かが外出する時には「いってらっしゃい」と声をかけるようしつけ、教育がなされると紹介している。

 記事は「このような環境で育った子どもたちが、礼儀や感謝を知らない人間に育つはずがない。もしわが子に礼儀を弁えた人間になってもらいたいのであれば、小さいころから、家庭から礼儀を教えることが大切なのだ」と結んだ。

 自身の過ちについて、相手に対し素直に「ごめんなさい」と言えることはとても素晴らしいことなのだが、企業や行政が不祥事を起こした際に形式的な謝罪をするシーンがしばしば取り沙汰されることで、中国のネット上では「日本の謝罪文化」が半ば嘲笑気味に捉えられる傾向にあるのはとても残念だ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

どうしていつも、日本の教育は学ぶに値すると言われるのか=中国メディア